京都のローカル電車「嵐電」とコラボ。広告で、地元のええとこ再発見。(広隆寺レポも)
こんにちは。
広報グループのUです。
2月23日の祝日は事務局がお休みだったので、遠足気分でおでかけしました。
京都の右京区の街中を走るローカル電車、嵐電。太秦や嵐山、仁和寺、北野天満宮など、有名な観光地が路線沿いに多くあり、観光客から地元の人まで多くの人が利用する路線です。
その嵐電と、デザイン学部ビジュアルデザイン学科の在学生がコラボをしているらしい、と噂を聞きつけて、北野白梅町駅までやってきました。
レトロな色合いが可愛い車体に、これまた可愛らしいイラストが描かれたヘッドマークが。「KYOTO SEIKA UNIVERSITY」の文字も読めますね。
さっそく乗り込むと…
目を引くのは、イラストや写真で構成された明るい車内広告。一枚ずつ異なるデザインで、ついつい車内を歩き回ってしまいました。
京都精華大学の名前を発見。
この車両の広告は、すべてデザイン学部3年生が「コピー&デザイン」の授業で手がけた作品。嵐電や嵐電沿線の魅力を1枚のポスターにぎゅっと詰め込み、乗客のみなさんに、乗車時間や車窓から見える街並みをさらに楽しんでいただくことをめざしたそうです。
こんなドットゲーム風のデザインも。嵐電のレトロで可愛い印象を、古いゲーム風にしてしまうとは。京都の街を電車で旅するゲームがあったら遊んでみたい。
私がいいなと思ったポスターはこちら。
「神社でもお寺でも参道は端を歩こう。」「神社では手をたたく。お寺では手をたたかない。」など、豆知識がキャッチコピー。寺社仏閣のお参りに嵐電を使う人にとって、手軽に楽しくマナーを学べますね。
せっかく嵐電に乗ったので、お参りでもしていこうと思い立ちました。
降りてみたのは「太秦広隆寺」駅。時代劇などの撮影が行われていることでも有名な「東映太秦映画村」の最寄駅です。
私が向かったのは…
駅から1分の広隆寺。
先ほどの広告を思い出して、門の端を通りました。「まんなかは神さま仏さまのとおりみち」。
広隆寺は、お寺が多い京都のなかで、最も古いと言われているお寺です。
本堂にまつられているのは、平安時代(1120年)に作られた聖徳太子像。900年前に仏師頼範によって作られたものです。
霊宝殿(有料)では、国宝第一号に指定されている「弥勒菩薩半跏思惟像」をはじめ、約1200〜1300年前(天平時代〜平安時代)に作られた国宝や重要文化財の木像の数々を拝むことができます。
写真撮影はNGなので、ぜひ、実際に足を運んでみてほしい場所です。1300年前に作られた3メートルの木像がほぼ損傷なく美しく残っていて驚きました。「弥勒菩薩半跏思惟像」は写真で見るよりさらに美しい佇まいで、素晴らしかったです。
私は熊本県の阿蘇地方の出身で、大学から京都に来てもう十数年経ちますが(人文学部卒業です)、まだまだ京都の歴史や文化は知らないことばかり。その奥深さに触れるたびに、いまでも感動しています。
ふだんの通学・通勤圏とは少し離れているかもしれませんが、嵐電と嵐電沿線、とってもオススメです。
春を感じる景色も。
もちろん、精華前を走る叡山電車沿いにも、京都らしいおすすめスポットがたくさん。そちらはまた今度、じっくりご紹介しますね。
それでは。
※「嵐電×京都精華大学」車内広告プロジェクトは2月23日で終了しましたが、嵐電WEBサイトで全てのポスター画像と作者のコメントをご覧いただけます。ぜひ併せてご覧ください。
https://randen.keifuku.co.jp/randen_news/detail.php?id=550