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台湾・台北でセレクトショップを経営する卒業生のはなし

こんにちは。
広報グループのNです。

「今どうしているの?」と、海外に住む卒業生と、7年ぶりくらいに話をすることができました。
ZOOMってこんな時に便利です。

15年前に卒業した台湾からの留学生のおふたりを紹介したいと思います。
李青萍さん(芸術学部デザイン学科映像分野卒業)と、陳玉婷さん(芸術学部デザイン学科VCD分野卒業)です。同級生たちからは、李さんは「PINKO」、陳さんは「たまちゃん」と呼ばれていました。

二人はいま、台湾で人気のセレクトショップを経営しています。

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PINKOさんは、卒業後は台湾に帰国し、日本と取引のある食品会社の秘書として働き始めました。仕事に慣れてしばらくすると、新しいことに挑戦したいなと考えるようになりました。

当時、台湾の若い人たちは日本のファッションに強いあこがれを持っていました。日本には多くの友人や後輩たちがいます。彼らに協力をしてもらって、日本のファッションを扱うショップを開いてはどうだろうと考えました。そして、大学時代からの親友のたまちゃんに相談したそうです。「それはいいね!」と盛り上がり、行動力のある二人は、台北の市街地に小さなお店を開店しました。この時に台湾在住の精華卒業生の建築や立体造形、プロダクトデザインの卒業生の協力も得たそうです。

すごい実行力です。

しかし、お店を開店してしばらくたったころ、日本の円高が急速に進み、日本からの商品の輸入が厳しくなりました。また同じころ。台湾では韓国ドラマが大ヒット。若者たちの目が韓国に向かうようになったのです。
これからは、韓国!と、二人はすぐに韓国行の飛行機に乗り込みました。
実はこの時、二人ともに韓国は初めて。「とりあえず行ってみよう!」と韓国のガイドブックを片手にしての1泊2日の旅程でした。どこで洋服の仕入れができるかなどの情報は全くなかったというから驚きです。
しかし、幸運な彼女たちは、空港から市内へのバスの中で洋服の仕入れに来た台湾人と出会います。その人に同行する形で、卸市場や、買い付けの方法を学びました。

すごい実行力です。そして強運・・・。

韓国で仕入れた洋服は、即完売。台湾のファッション雑誌や人気モデルのお気に入りの店として紹介されると、大人気店となりました。
台湾の中心地に2店舗展開するほどに。その後、たまちゃんの出産を契機に、子ども服の「MIRA KID」も展開しました。

たまちゃんが出産するまでは、1年に8回ほど、二人で仕入れに行っていたそうです。1度に仕入れる品物は200点ほど。韓国の卸市場は、夜9時に開店し、翌日の正午に閉店します。滞在時間が限られている彼女たちは、午後の飛行機で韓国に到着。夜通し卸問屋を歩きまわり、現地で試着し、それを宣伝用の写真として撮影、発注を終えて午後の飛行機で帰国します。
当時は私たちも若かったから出来たことですけどね・・・と。
ハードすぎです。

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「MIRA」を開店して13年。いろいろありながらも順調に事業を拡大してきていたように見えていました。しかし、新型コロナウィルスの影響は大きく、まず、韓国に仕入れに行くことができなくなり、また、街に出て店舗で買い物をする人が激減しました。そのため、お店を1店舗に減らし、「MIRA KIDS」の事業も終了したとのこと。

現在二人は、オンラインでの展開強化や、台湾では韓国ファッションを取扱う店が増えたことから、仕入れ先の変更などを計画し進めているそうです。

今までで大変だったことは?と聞くと、「多分これからが一番大変。でも新しいことを始めるのは楽しい!」と笑顔で語ってくれました。

前向き!頭がさがります。

学生時代から、いまも変わらず明るく元気なPINKOさんと、たまちゃん。
自由に台湾に行くことができるようになったら、「MIRA」に遊びに行きたいです。みなさまも、台湾旅行に行かれるときには、ぜひ、お立ち寄りください。

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MIRA
https://www.mira520.com/
台北市大安區敦化南路一段187巷56號
02-2711-4334
營業時間:14:00-22:00

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