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あなたの知らない民芸玩具の世界!

伝統産業や伝統工芸の街でもある京都。その京都で京都精華大学は開学以来、半世紀以上にわたって芸術やデザインなど表現に関わる教育を行っています。2017年には大学に「伝統産業イノベーションセンター」を設立し、これまで培ってきた伝統産業の知見を集約し、それらを教育・研究活動へ還元すべく活動しています。そして今月から京都で行われている「KYOTO KOUGEI WEEK」のイベントの一環として、伝統産業イノベーションセンターが主催する「Things - 工芸から覗く未来」というオンライン連続シンポジウムをこの週末に開催しています。本日行われた第1回目のシンポジウム『アウト・オブ・民藝「世界の民芸玩具と玩具趣味のネットワーク」』の様子を広報グループのSがお伝えします。

シンポジウムの登壇者は、本学芸術学部教員の中村裕太と、デザイナーの軸原ヨウスケさん、そして日本玩具博物館学芸員の尾崎織女さんです。

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シンポジウムでは世界各国の様々な玩具が紹介され、思わずかわいい!と叫んでしまいそうになる玩具がたくさん紹介されました。

コマ(独楽)も紹介されましたよ。

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コマは数千年前から存在し、世界のいろんなところで玩具として親しまれているということも、実物や画像を見ながら知ることができました。

玩具が絵で記録されている書物も興味深かったです。また、「竹馬会」「集古会」「大供会」など、日本各地に存在する郷土玩具を愛した人たちのネットワークについても紹介されました。

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愛くるしかったりほっこりするような玩具の一面にとどまらず、戦時中には玩具研究が相手国などを研究する軍事的な側面があったことも紹介され、玩具に対する新しい視点にも気づいたように思います。

多方面からの玩具研究が今後さらに進むことによって、まだ知られていない歴史の一面なども解明されるかも!?と期待が膨らむシンポジウムでした。

連続シンポジウムは20日(土)、21日(日)にも行われ、今からでも申し込み可能となっています。内容や申込先のリンクを表示しておきますので、ぜひ聞いてみてください!

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京都精華大学 伝統産業イノベーションセンター主催オンラインシンポジウム
Things - 工芸から覗く未来

●2月20日(土)

15:00-17:00 工芸とデザイン・流通 Design and Distribution in Craft
17:30-19:30 地域を活かす工芸 Regional Revitalization through Craft


●2月21日(日)

15:00-17:00 伝統文化を教育に活かすTraditional Culture and Pedagogy
(英語、日本語への通訳あり)
17:30-19:30 手仕事にみる「職人性」Artisanship in Handcrafts

更なる詳細と申し込みは以下のサイトにお進みください。

https://www.kyoto-seika.ac.jp/news/2021/0205_1.html