ナショナリズムとジェンダー【新人読書日記/毎日20頁を】(61)
「中国ジェンダー史研究入門」、341〜360頁、読了です。
本章はIII期 近現代中国のジェンダー秩序の最終章です。「婦女連合会」に着目し、改革開放期のジェンダー秩序を議論しています。女性の権利を擁護する組織として、1949年に発足し、文化大革命期には10年間活動停止となりましたが、文革後、再出発を遂げ、現在に至るまで活動を継続しています。
歴史を振り返ってみれば、女性の地位は疑いなく昔より上がったのですが、残念ながら、女性の活動を決めるのは依然として女性自身ではなく、多くの場合はナショナリズムとなっています。例えば、「一人っ子政策」から「三人っ子政策」まで、経済成長、社会安定性のために女性が犠牲となっても当たり前なことだと思われる世界はおかしくはないでしょうか。
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