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『人生の意味の心理学』【新人読書日記/毎日20頁を】

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#書籍

神様が死ぬ前の世界を見てみたい【新人読書日記/毎日20頁を】(02)

「人生の意味の心理学」21-40頁、読了です。 ここで著者は人生の意味について今までの哲学の観点を概観しています。有神論者と無神論者の人生の意味の定義は完全に違いますね。 この辺りを読むと、ニーチェの言葉「神は死んだ(GOD IS DEAD)」を思い出します。この言葉は神様を信じる人には人生の意味の答えも揺るがすものだったかもしれませんね。自分に人生の意味を定義し、与えるその神自体が存在しないとすれば、人生も一瞬にして充実から虚無に一転します。さすが「徹底的な虚無主義者」

あのう、人生の意味を考えたことありますか?【新人読書日記/毎日20頁を】(01)

「人生の意味の心理学」1-20頁(序章)読了です。 みなさん次のような瞬間を体験したことがありますか? 何という理由もなく、ただ、突然自分の存在価値が疑わしくなり、自分はなぜここにいるのだ、なぜ今これをやっているのだ、頭の中の得体の知れない声に迫られて、急に虚しさに襲われ、沼に引きずり込まれたように気分が落ち込む……そういう瞬間。 私は時々あります。 全てが虚しくなり、その時の到来の予感に常に怯えています。 人生の意味は一体何でしょうか? トルストイもこの難問にはお手