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『人生の意味の心理学』【新人読書日記/毎日20頁を】

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#読書の秋

意味の有無を判断する基準を疑え【新人読書日記/毎日20頁を】(14)

「人生の意味の心理学」260-277頁、読了です。 知らないうちに、本を読み終え、最終回を迎えました。 理論から実証まで、心理学専門分野の学術書ですが、素人ながらも面白く思って、いろんな啓発を得られました。人生の意味は何と直接に結論は出されてはいないものの、自ら人生の意味を見出す考え方、方法を教わるとしたら、適用性、実用性の高い本だといえるのでしょう。 私たちは、生まれてから、大人になるまで、社会や家庭からいろんな価値観を与えられます。公に認められているものだけに、意味

意識しながら行動しよう【新人読書日記/毎日20頁を】(07)

「人生の意味の心理学」121-140頁、読了です。 この20ページで、作者は人生の意味の反対である実存的空虚について語っています。 「意味の源」が多様であること、「意味の幅」が広いことが実存的空虚の低さと相関するという論点は、すごく啓蒙的だと思いました。つまり、この人生で追求していることが多ければ多いほど、人生が充実し、虚しさが減っていくと私はこう理解しています。当然、ここの追求は動物的な欲求に限られるものではなく、2章で語られている意味の源のように、「健康」、「関係」、