近鉄は名古屋まで線路が通っている

大阪から名古屋まで電車で行こうとする場合,早くて便利な新幹線を使うことが多いだろう.お金のない学生だと夜行バスを使うだろうか.実は,近鉄も大阪から名古屋まで繋がっている.近畿日本鉄道」なのに名古屋まで通っている.名古屋は近畿なのか.

画像3

上記の画像は,JR在来線と東海道新幹線と近鉄の路線を表している.在来線や東海道新幹線は,大阪から京都・米原・大垣を経由して名古屋へ到着する.対して近鉄は,大阪から奈良・伊勢・津・四日市を経由して名古屋へ到着する.また,JR大阪駅は大阪市内の北のほうに存在するが,近鉄の大阪市内にある主要駅は大阪市内の南のほうに存在する.

大阪から名古屋へのダイレクトな特急

先にも述べたが,近鉄の主要駅は大阪の「ミナミ」と呼ばれるエリアに存在している.具体的には,大阪難波・大阪上本町・鶴橋である.これらの3駅から,名古屋への特急列車が30分に1本の間隔で運行されている.価格は4340円.所要時間は2時間程度である.全席指定席で,座席はリクライニングシートである.飲食物を乗せる簡単な机がある.コンセントはある車両とない車両がある(ある車両でも席によってはコンセントがない).

スクリーンショット 2020-01-12 20.46.32

新幹線だと1時間ぐらいで大阪から名古屋に着く.近鉄特急は,新幹線より2倍の時間がかかる.また,梅田を代表する大阪キタエリアから近鉄を使う場合は,JR大阪駅(梅田駅周辺)から難波周辺に移動するコストも必要である.

料金面では,新幹線自由席が5940円,指定席が「のぞみ」号で6680円,近鉄特急だと全席指定席で4340円である.やはり近鉄のほうが安い.キタからミナミへ移動するコストも含めても1500円ぐらい安いだろうか.

時間はかかるが,新幹線より安くて着座保証されており,リクライニングでリラックスできる近鉄特急でも快適な旅はできるはずだ.ちなみに,運賃や特急券は割引があるかもしれない.詳しくは検索していただきたい.

限りなく安く行くなら急行を乗り継ぎたいのだが...

限りなく安く行くなら,近鉄の急行電車だけを乗り継いで名古屋へ行くという手段もある.価格は2410円.もちろん特急券は必要がない.確かに安い気がする.

安さ比較は下記の通りである.

近鉄 大阪難波から名古屋 2410円

近鉄 大阪難波から名古屋 学割適用 1920円

近鉄 株主優待券1回分 金券ショップ相場 1800〜2000円程度

昼行バス 名古屋から大阪(梅田) 最安で1500円から(JR東海バス)

夜行バス 名古屋から大阪(梅田) 最安で2600円から(JR東海バス)

青春18きっぷ 1日分 2410円

JR 大阪から名古屋 在来線のみ 3410円

正規運賃だと,片道だと青春18きっぷ1日分と同額である.さらに,学割や株主優待券を使うと青春18きっぷより安いのである.ただ,昼行バスは近鉄より安い場合がある.参りました.

安さを求めれば近鉄だけでもありだろう.しかし,問題は時間だ.オール近鉄で名古屋まで向かおうとすると,3時間40分ほどかかる.

スクリーンショット 2020-01-12 21.13.55

長旅に慣れている人は,3時間40分を普通と思うかもしれないが,新幹線だと1時間で行ける都市間を4時間弱で行くのは,時間的コストは最悪である.時間の比較をすると,JRの在来線オンリーで3時間弱,昼行バスも3時間程度で行ける.ここでも昼行バスに負けている.こんなに時間がかかる理由は停車駅が多いからである.上記時刻表だと,なんと40駅も止まる.そりゃ時間かかるわけだ.ちなみに,JRの在来線オンリーでいくと25駅となる.大阪ミナミからでも,青春18きっぷで大阪キタにある大阪駅から出発したほうが早いかもしれない.

近鉄特急と近鉄急行の両方に乗ってみた感想

私は両方乗っているのだが,個人的には,近鉄で大阪から名古屋へ向かう場合,ゆっくりリラックスできる特急を使うのがベストな選択かもしれない.時間やリラックス度を考えると,急行は余程の物好きじゃないとただの地獄である.それも近鉄大阪線の急行以下はロングシート車がメインである.近鉄は好きだが,急行オンリーは年に1回で充分である・・・.片道で安さを求めるのであれば,青春18きっぷを使うより,近鉄急行で行くという選択肢はありかもしれない.往復は絶対18きっぷのほうがいい.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?