自分にとっての旅が好きな瞬間
目を見張るような絶景
信じられないぐらい美味しい食べもの
明日どうなるかも分からないハラハラ感
「旅を好きな理由」を考えた時に、何にそんなに自分が惹かれるのかを考えた時にどれもイマイチ当てはまらなかった。
もちろんウユニで陽が沈むのをみたときは感動したし
ジョージアで食べるもの全部絶品だった時にはこんな国があるのかと感激した。
でも、ふと思い返してみると自分が一番に「ああ旅っていいな〜」と心から感じたのは、その土地のごくありふれた日常に触れた時。
アルメニアのミニバスの中でおばあちゃんに何故かりんごをもらった瞬間や
キルギスのスーパーで現地おじちゃんのファイルを探すのをなぜか手伝ったあの瞬間
ウズベキスタンで電車にのったときにチャイとお菓子を囲みながら、言葉はまったく分からずも、身振り手振りで会話したあの時
ほんの少し
現地の当たり前を味わえたあの瞬間
連絡先を交換したわけでも写真を撮ったわけでもないから記録にも残ってないし、そこでの一瞬の繋がり
なんでもない、ふとした瞬間だから写真にも残ってない
SNS映えするような綺麗な写真とはかけ離れたそんな一瞬の日常
でも、旅から帰って日常に戻ったとき
真っ先に思い出すのはそんな出来事
その土地に行かなければ知ることのなかったたくさんのこと
その国の、その土地の全部を知ったわけではないけれど
こんな世界があるんだと少し気づいたあの瞬間も
まだこの世界には知らないことが沢山あると感じるあの瞬間も
旅が心から好きな理由
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