公文書管理書庫が漏水!?
政策検討会議(公文書管理のあり方について)の委員会で、公文書は未来に引き継ぐ財産なのでもっとしっかり管理していただきたいと提言しました。
実際にどんな保管状態なんだろうか、市政情報課にお願いして、地下の書庫を見せてもらいました。
市役所本館の半地下に書庫がありました。
本庁舎は耐震性能が低く、大きな地震が来ると倒れると言われています。
その建物の地下に車庫があります。
案内されて、室内に入るとプーンとカビの臭いが…
案内してくれた市政情報課の職員さんの説明では、24時間空調で管理しています。除湿はしていないが、空調をつけているので大丈夫ということでした。
でも、かび臭い。
ということは、どこかがカビてるはず、と思って、奥の方まで入らせていただきました。
窓側の壁を見ると窓枠の隅から漏水のような跡があり、一部壁が膨らんでいます。
「膨らんでますね。」
「塗装が劣化してるんだと思います。」「濡れてませんか?」「いや、濡れてはいないと思います」
そうかなあ?なんか光ってるけど…
と試しに触ってみるとヌルッとした感触が!
「あ、濡れてる。ほら、指が光ってる。濡れてますよ。」
「え、そんなはずは…。あ、ほんとだ、ココらへん濡れてますね。」
よーく見ると、壁の盛り上がってるところが濡れて光ってます。
【やっぱり漏水?公文書の保管庫だよ、ココ】
除湿器を置いた方がいいんじゃないですか?空調をずっとかけててもこの状態なので、と提案しました。
はい、そうですね。予算取りを考えます、とのお返事でした。
でも、後で、建築士の方に意見を伺うと、
壁からしみ出ているのは水ではなく、「エフロレッセンス」というもので、ただの漏水ではなくコンクリートの劣化による「白華現象」だそうです。
※エフロレッセンス:エフロレッセンスとは、目地などから雨水などがコンクリート内に浸入し、モルタル中の可溶性物質(水酸化カルシウム)と混じってクラック(ひび割れ)などがら滲み出したもの。
つまり、どこかから浸入した水分によってコンクリートのアルカリ成分が流れ出ており、コンクリートの中性化が進んでいるという証拠。コンクリートの強度的にもよろしくない状態だそうです。
除湿器では解決できない、そもそもの構造体の劣化!
建て替えが長く検討され続けてきた本庁舎、ここにも老朽化の影響が現れています。
とはいえ、公文書の適正管理は、本庁舎の建て替えを待ってはいられないので、保管場所を移転する等、早急に対処していただきたいです。
除湿器の設置だけでなく保管場所の変更を含めて検討していただくよう提案していきます。
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