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記野式:サクッと!ゲーム業界講座 8月前半号

東京オリンピック 2020が終了しました。私はほとんどテレビも見なかったので気がついたらあっという間に終わってしまった、という印象です。

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オリンピックまでに接種を終わらせたかったワクチンでしたが、ようやく昨日モデルナワクチンの2回目を終了しました。副反応は!というと腕は1回目同様痛いですが、夜37.1度まで熱が上がった以外は今のところ何もありません。朝は35.4度でした。むしろ低っ。笑。今月中には抗体ができる予定です。

しかし…猛暑はキツいですね。毎年必ず熱中症に悩まされる私ですが、今年はステイホームで暑さをやり過ごしたいと考えています。皆様もお気をつけくださいね。

8月に入ってしまいました。2021年も折り返して来月からは年末商戦が始まる…という。結局大手を振って外を歩くことが許されないまま今年も終わっちゃうのかなぁ。

さて、今回もいろいろな角度から記事を書いてみようと思います。最近キーワードになっている「メタバース」のお話から。今回の為替レートは1ドル=110円、1元=17円で計算しています。

<記野式まえがき:キーワードはメタバース!>

昨今もてはやされるワード「メタバース」。ゲーム業界関係者のみならず、今後メタバースはインターネットに関わるあらゆる人たちに広がってくる概念と考えられます。

1.メタバースとは何か

少し前にもこのお話はさせて頂いていますが、メタバースといえば40代以上の方ならピンとくるかもな「セカンドライフ」が、わかりやすい早すぎたメタバースかもしれません。とっても話が長くなるので(笑)ここではWikipediaの力を借りてみましょう。

「メタバース(英: Metaverse) は、SF作家ニール・スティーヴンスンによる1992年の著作『スノウ・クラッシュ』の作中で登場するインターネット上の仮想世界のこと。転じて、将来におけるインターネット環境が到達するであろうコンセプトモデルや、仮想空間サービスの通称としても用いられる。メタ (meta-) とユニバース (universe) の合成語」

また、その機能として:本義的にメタバースはインターネット上に構築された仮想の三次元空間であり、利用者はアバターと呼ばれる自分の分身を介して仮想空間に入ることでその世界の探索・他の利用者とのコミュニケーションを図ることができ、その他にも仮想世界内の仮想通貨を用いた買い物や、サービス内で商品を制作して販売する経済活動ができたり、利用者自らが作ったゲームなどの、さまざまなコンテンツを楽しむこともできるとされる。

なんだか難しいですよね?笑。実は確固たる定義はこんなあいまいなものしかなくて、記野的には「バーチャルリアリティの中のリアリティ」と考えたらちょっとはピンとくるかと。日常のコミュニケーションや消費が自分のアバターを通じてバーチャル世界で実現されることかな。

いずれにしても、サービスを提供する会社が「メタバース」と言ってしまえばメタバースなんですけど、Epic GamesやRobloxなどがメタバースを加速しているのはレポートしている通りですが、ここ最近メタバースへのトレンドがさらに大きくなっていますので紹介しますね。

Newzooによると、「多くの人の目にはメタバースはありえないほど「遠い」概念に映るかもしれませんが、実際には私たちはすでにプロトメタバース(メタバースの始まり)の中で生活しており、未来は私たちが本当に準備をする前にやってくるでしょう」とのこと。

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Epic Gamesが人気のゲームアプリ『Fortnite』の中でコミュニケーションの場として他のユーザーと仮想体験を分かち合えたり、バーチャルライブや映画鑑賞などを楽しめたりします。有名アーチストのライブコンサートを行ってコロナ禍のアーチストの収入源として新しい道を開いたと言われ、「メタバース」プラットフォームとして名乗りを上げています。

ココでも紹介しましたが、『Fortnite』で行ったライブイベントでTravis Scottが稼いだ金額はグッズ販売も含めて2,000万ドル(約22億円)と言われています。

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また、『Animal Crossing: New Horizons(あつまれ どうぶつの森)』も、ゲームでありながらユーザー自身が自分のクラス島の地形、家、家具、洋服に至るまでデザインすることができ、Marc JacobsやValentinoなどの有名ブランドがデザインを公開したり、2020年のアメリカ大統領選でBidenが選挙公報を『Animal Crossing: New Horizons(あつまれ どうぶつの森)』上でしたいたこともレポートしましたね。これはある意味「メタバース」に定義されてもいいプラットフォームと言われました。

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2.FacebookはSNS企業からメタバース企業へ

7月末に行われたFacebookの四半期決算説明会で、同社CEOのMark Zuckerberg氏は自社の将来像について語りました。Zuckerberg氏が示したビジョンは、現在の利益の大半を占めるFacebook広告や35億人を超える月間アクティブユーザーを抱えるFacebookの規模の拡大などではありませんでした。

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Zuckerberg氏は、Facebookが「メタバース」の構築に貢献することを目標にしていると語ったのです。メタバースとは、現在シリコンバレーの流行語で、次の10年のテクノロジーを予測してそこから利益を得ようとする人たちが夢中になる言葉です。

「私たちのことをソーシャルメディアの会社として見なしていた方々も、今後はメタバースの会社として見るようになると思います」

上述の通り、メタバースには正確な定義はなく、またそれがデジタルライフに何をもたらすのかがはっきりしていないことに対して、Zuckerberg氏は独自の定義を発表してくれました。

メタバースとは、「デジタル空間にいる人々と共ににいることができる仮想環境で、見るだけではなくその中にいるような感覚を甘受できるインターネット」です。私たちは、これがモバイルインターネットの次のコミュニケーションプラットフォームになると考えています」

もちろんFacebookはVRデバイスOculusを通じてバーチャルリアリティ分野での成長を図っており、この延長線上にメタバースがあるとも読み取れますが、今回の発言はかなり踏み込んでおり、大きな転換を含んでいると考えられます。

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ちなみにFacebookの4~6月期決算は売上高が前年同期比56%アップの290億7,700万ドル(約3.1兆円)、純利益は前年同期比200%アップの103億9,400万ドル(約1.1兆円)。これらの経営資源をメタバースに投入していくと語っているので今後のFacebookにはウォッチしていかないといけませんね。

3.日本も負けていない?Greeもメタバース事業に参入!

8月6日Greeは子会社のREALITYを中心に、多数の利用者が同時参加できる仮想空間「メタバース」事業へ参入すると発表しました。

バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」サービス展開において、これまで全世界63の国と地域において数百万人にアバターを通じた自己表現とコミュニケーション体験を提供。コロナ禍において世界中で生活のデジタルシフトが進んだことや、5GネットワークやVRデバイスの普及、ブロックチェーンをベースにした経済圏の拡大が加速している状況を鑑み、REALITYが展開してきたライブエンターテインメント事業をメタバース事業と再定義し、さらに積極投資を行います、とのこと。

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2024年までに100億円規模の事業投資を行い、世界中で数億人のユーザーを獲得するため、200人以上の開発者の採用も計画しているそうです。

100億円はすごいけど…Epic Games やFacebook、Robloxなどがしようとしている規模から比べると…桁が全然違うかも。ま、上述した通りメタバースはいろいろな定義がありますので。日本発のメタバース頑張ってほしいです。

Mixiとかがやると親和性があったりするんだけどなぁ。などと勝手なことを思ってしまう今日この頃です。

<イギリスソフトランキングTop40(2021年第30週):Ukieより>

さて、今回も恒例のイギリスのランキングを見ていきましょう。実はギリギリまで第31週(8月1日~8月7日)のデータを待っていたのですが、夏休みなんだか結局現在までアップされませんでした…涙。

したがって1週前の第30週(7月25日~31日)を報告させていただきます。すいません!

※このランキングはあくまでパッケージ版のみの売上で、デジタル版売上は含まれていません。イギリス市場全体の数字ではありませんのでご注意ください。

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