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SMASH The PAINT!! レビュー

2019/12/8に行われた Virtual to Live 2019 in 両国国技館のライブ終演後に発表されたコンピアルバム「SMASH The PAINT!!」。出演ライバーが続々と発表される中で、V以外にアニメやゲームを嗜んでいた人間ならわかる豪華なトラックメイカーにビビっていた人は私以外にもたくさんいたことだろう。
そして2020/3/18、今日そのアルバムは発売された。もう聞かれた方もいると思うが、私は両国国技館で発表された時点で試聴は一切聞かないと決めていた。そのため、アルバムを手に入れた今日すべて初めて聞くことになる。
(SitR難波に参加していたので本間ひまわりのトラックだけ聞いてしまったのだが目を瞑ってほしい)

M1:3 倍!Sun Shine!カーニバル!
アンジュ・カトリーナ、戌亥とこ、リゼ・ヘルエスタ
作詞:烏屋茶房 作曲・編曲:篠崎あやと

作詞が、先日夢追翔が歌ってみた動画をアップしていた「天才ロック」の烏屋茶房で作曲が”ダンベル”OPEDを担当された篠崎あやと。曲中のさまざまな場所にコール&レスポンスが入っており、ポップで楽しい雰囲気となっている。アルバムの1曲目としてもライブの1曲目としても完璧。ラスサビ前のさんばかのかわいさにやられる人が続出するであろうトラック。

M2:Not For You
叶、葛葉
作詞・作曲・編曲:ゆよゆっぺ

ゆよゆっぺと言えばBABYMETALに楽曲提供しているイメージがあると思うが、まさにそのイメージ通りの曲を持ってきた。ただ、不思議とChroNoiRの楽曲になっているのだ。ChroNoiRでロックな楽曲がなかったことが不思議に思えるくらいマッチしている。叶の高音と葛葉の低音のハモリ、サビの掛け合いが非常に好き。

M3:1+1でQ.E.D.!!
御伽原江良、童田明治
作詞・作曲・編曲:Nor

童話組でメジャーデビューが決まっている二人。楽曲制作はNor。最近では、Kizuna AI の miracle step 楽曲制作を担当されている。日常系アニメのOPのようなイントロから流れるように軽快なリズムを刻んでサビへ。気持ちいいとしかいいようがない。ギターソロがめちゃくちゃいいです。

M4:青春モード!もう1回!!
本間ひまわり
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks

この組み合わせを提案した人出てこい。天才すぎる。楽曲制作はひまちゃんが好きと以前から言っていたハニワ。ひまちゃんの明るさと一人の女子高生の側面が描かれていて少し甘酸っぱくていいですね。\やっちゃってー/のコール&レスポンスが決まるとめっちゃ気持ちいいので練習しておきましょう。元気ない時も元気有り余ってる時もいつでも聞きたいですね。

M5:サンデーサンデー・フルーツフール
える、シスター・クレア
作詞:八城雄太 作曲・編曲:石濱 翔(MONACA)

作詞作曲はデレマスを追っている人なら目にすると思うが、Vtuberから入った方であれば「キラメキライダー☆」(ホロライブ)の作曲を担当されている方と言った方がわかりやすいだろうか。クレアさんとえるさんはにじさんじMF直前対談で「歌うことが好きだけど少し委縮していた時期もあった」と語っていた二人がアルバムに一緒に歌っているものが収録されているというのがすごくいいなと思いました。オタクは泣く。

M6:Playtime Magic
加賀美ハヤト、夢追翔、緑仙
作詞・作曲・編曲:Avec Avec

楽曲制作はKizuna AI の over the realityの制作も手掛けたAvec Avec。le jouetの3人が歌うこの曲はそれまでの明るい曲調とは少し変わり、大人な雰囲気を感じる曲調になっている。私はこれを聞いてどこか2000-2005年あたりの曲を思い出しました。2番がすごい。アルバムを買ってフルを聞け。

M7:Radical Rabid Riot
ジョー・力一、鷹宮リオン、竜胆尊
作詞・作曲・編曲:八王子P

楽曲制作は初音ミクに触れた人ならだれでもわかるであろう八王子P。RRRってワイワイふざけてるイメージがあったんですけど吹っ飛びましたね。めちゃくちゃかっこいい楽曲になってます。これ聞きながら窓開けて夜の高速かっとばしたいなと思いました。はやくて、かっこよくて、3人の歌声乗せてどこまでもって感じです。

M8:圧 倒 的 存 在 感
鈴原るる、でびでび・でびる
作詞:まろん (IOSYS) 作曲・編曲:ARM (IOSYS)

音ゲーからアニソン、デレマスまで様々な楽曲を作っている札幌の音楽制作チームIOSYS。それにでびるるを組み合わせた結果これが生まれるとは誰が想像できただろうか。3曲分くらいの超ボリューム。カロリーがすごい。曲名に負けないくらいの強さがあります。リリパで盛り上がる要素しかない。優勝楽曲。

M9:煽動海獣ダイパンダ
笹木咲
作詞・作曲・編曲:やしきん

1クールアニメがあれば、ほぼなんらかのキャラソンを手掛けているイメージしかない、やしきんが楽曲制作。今回のアルバムの中で一番本人の普段の活動が歌詞に反映されているように感じる。現時点での笹木が詰まっている楽曲になっているため、新規層が数年後入って聞いた時に、驚く曲になるかはたまた。

M10:Only
樋口楓
作詞・作曲・編曲:YUC’e

楽曲制作はYUC’e。若きトラックメイカーとして様々な舞台で活躍している。全部の曲に言えるんですけど、特にこの曲の歌詞がめちゃくちゃいいです。でろーんのまっすぐで真面目だけど、後ろ向きな性格がうまーく表現されている曲だなと思いました。僕はこれまでの活動を思い出して泣きました。

M11:Aimless Story
静凛
作詞・作曲・編曲:kz

Virtual to Liveを作った男kzが担当。正直kzと組むのはでろーんだと勝手に思っていたのですが、凛先輩のこのトラックを聞いてシビれました。kzと言えばアップテンポのノリのいい曲だと勝手に思っていたのですが、落ち着いていてしっとりとした曲調が凛先輩の声とめちゃくちゃマッチしていて、「あぁ...」しか言えなくなりました。

M12:アンチグラビティ・ガール
月ノ美兎
作詞::MCTC
作曲・編曲:TAKU INOUE

イノタクは神。間違いない。ということで書いていきます。もう曲名がズルい。なんだこれ。最近のイノタクはデレマスでダンスミュージック強めの楽曲が多かったイメージだったので今回もそっちかなと思ったんですけど、ど真ん中ストレート投げてきましたね。どこか電子チックでバーチャルだけど、確かに存在する月ノ美兎が表現されていて鳥肌たちました。

アルバムを通して
はい、ということで12曲54分のアルバムでしたが、どうだったでしょうか。買ってない人は今すぐ買え。聞け。このメンバーの作詞家・作曲家が一枚のアルバムに集まることってあるんでしょうか?集めてくれたkzほんとありがとう。5/9にはDJリリパがありますし、先行抽選券が付いてますので、ぜひレンタルではなく、購入してください。最初はレビュー記事みたいにかっちょいいのが書きたかったんですが、途中からキモオタの感想になってしまいすいませんでした。


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