偽善に厳しく悪に甘いおじさんを見ました(ネタバレあり)

2021.7.18「48時間軟禁ライブ」にて披露
3:51



とっても好きなネタです。

見るもの全てにとりあえず好きが嫌いか、良いか悪いかみたいな評価を下しちゃうの現代の悪癖よね。

SNSの発達によって〜みたいな枕詞を使うのは癪ではあるけれど、発信されるコンテンツが増えて、ひとつに割く時間が短くなるにつれて、それを評価するっていう方法でアウトプットするみたいなの年々強くなってる気がする。それが1番楽だもんなぁ。

上みたいな価値基準に慣れていくと、コンテンツだけではなくて、物事全てにそういう見方をするようになってしまう。

実際の人間を見るんじゃなくて、人間をデフォルメして、それに対してあーだこーだ言うみたいな。無意識にしてしまっているのだけど、文字に起こすとすごい怖いことよね。そんなことできるわけないのにね。

それから、偽善に対しての風当たりも年々強くなってる感覚がある。なんというか、人工的なあざとさみたいなものを見つけると叩かずにいられんみたいな人よく見かける。

推測だけど、そういう行為って、他者からの評価を気にした行為で、みんな評価し慣れてきたからこそ、自分を操作されるような感覚が気持ち悪いのかなとか思った。

評価はしたいけど、好き勝手に好きなことを言いたい。
だから、こっちの顔色を伺わないようなコンテンツが持て囃されてるというか。なんかそういうところがあるように思うし、私の中にもそういうのが脈々と流れてる感覚があるなぁ。そんなん横暴なんだけどね。


偽善が嫌いという評価が自分にも向くというオチ、すごく秀逸だった。娯楽としてしていた評価が自分に向いてしまう皮肉と切なさが良かった。
こういう現代寓話みたいな話、どんどん作ってってほしいな。

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