開腹手術記~子宮腺筋症・子宮全摘出(術後2日後:番外編)

病棟は当然ながら、次々と看護士さんが入れ替わる。

どの看護士さんも本当によくしてくれた。それが仕事といえばそれまでだが、それでも看護というプロの職務はもちろん、患者の不安やわがままに応え、あらゆるネガティブな事案から少しでも解放されるように手助けしてくれる。尊敬に値する職業だと改めて思う。

この方たちがコロナが最も酷い状況だった時に、どれだけ苦労されていたかと思うと、報道されている耳からの情報だけでは何も理解できていなかっただろうと、はがゆくもある。

この日担当だった看護士さんが

「何か困っていることはないですか?」

はい、よくしてもらっているので、今は特にありません。

「主治医はどうですか?」

こんな事を聞かれて正直、戸惑った、というかびっくりした。
でも、すぐに何が言いたいのかピンときた。

私の主治医は婦人科外来は木曜の週に1度のみ。
(あとで産科は週2回勤務されてると知る)
病院のHPの婦人科のドクター紹介ページでは主治医のみ顔写真がない。

変わった人なのかなとは思いつつ、少しぶっきらぼうな感じはすれど、私はとても信頼していた。
誰しも苦手とする内診台での診察が、自分史上1番痛くないのだ。それでいて、いつも単的に分かりやすく説明をしてくれる。当たり前のような事でもドクターの語り次第でメルタル弱った患者は間違った理解をするものだ。

入院してみて分かった。私の主治医は病棟で毎日見かけたし、手術着でも何度か見かけた。恐らく、手術と病棟メインなのだろう。

入れ替わり立ち代わりの看護士さんが、血圧や体温と一緒に「お腹も見せてくださいね~」と出血がないか確認していた。どの看護士さんも口にしていたのが

「はい、綺麗ですよ」
「おー、綺麗な状態ですねー」
「お~、綺麗ですねぇ、流石だなぁ」

やたらと誉めてくれるのだ、私の手術痕を。

ますます、主治医を信じた自分の選択は間違っていなかったと確信してきた。
もしかしたら、傷を悲観する女性患者のメンタルケアの為に、このように声かけしているのかもしれないが、それなら効果は出ている。

ただ、この主治医が同僚となるとどうだろうと考えた時…。

無駄が嫌い、遠慮しない → やりずらいタイプ
信念が強い → 偏屈タイプ
完璧主義→ 上司にすると凹まされるタイプ

想像出来なくもない(笑)

問いかけてきた看護士さんに

私ね、○○先生がよくてあえて木曜にしたんですよ。

「えーーーー!」

そんな驚く?笑
いや、患者には「そ、そうなんですね汗」くらいにしときなさい。

この看護士さんは私の主治医が苦手なんだろうなー。
(のちに分かってきたが、この看護士さんは少し雑談な所があるように感じた。大した事ではなかったが、ほかの看護士にはない事が起きた。これじゃ主治医との相性は悪そうだ)

ドラマやアニメキャラにあるあるなぶっきらぼうだけど優秀な奴、的なキャラが実世界でいるなら、それはなんだかワクワクする。

イケメンで若かったら恋つづの佐藤健くんではないか(笑)


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