開腹手術記~子宮腺筋症・子宮全摘出(手術を決めた経緯①)

前述通り、2021年12月28日、単純子宮全摘出手術を受けた。子宮と卵管を切除、卵巣は残す方法だ。

(東京国際大堀病院hpより画像引用)

子宮を全摘する事で、子宮頚がんと子宮体がんのリスクは無くなる。また、女性ホルモンを分泌している卵巣は残るため、これが機能してる限りエストロゲンが分泌となり更年期障害はない。


この手術にいたった経緯は以下の通り。

若い頃から貧血だった。ヘモグロビン値が基準値を下回るのが常だったが、フラフラするということは無かった。ただ、いつも唇に血色がないと言われたものだ。

40も過ぎてからはレディースクリニックに通い、何度か鉄剤を飲んだりもしたが、体に合わず途中でやめていた。ここの女医さんが男っぽいキャラなのはいいが、内診台での診察が割と雑?、ソフトとハードで言えばハードな診察をする方でとても苦手であった。

月経痛は酷いという意識はなく、月経量が多いのかもよく分からなかった。3年前にふと思い立って、今回手術する総合病院の婦人科で受診をした。年齢も年齢なのでと、子宮体がん検査を一度もした事なかった私はその場でする羽目になったのだ。(子宮頚がんは2年に一度受けている)

子宮体がん検査は、非常に痛い、悶絶した、などど恐ろしい口コミを耳にしていたので、正直ひえ〜と思ったが、もう逃げられない。

結果...たいして痛く無かったのだ。お腹の診察もソフトにしてくれるドクターで、器具の出し入れから、声かけから、とても紳士的に思えるくらいだった。これを機に、今後私は婦人科診察は絶対このドクターと決めていた。


子宮腺筋症だと診断されている私は、体に合う鉄剤を試しつつ、ヘモグロビン値の経過を見る期間が続いた。そんな中、主治医がミレーナを紹介してくれた。黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を子宮の中に持続的に放出することで、子宮の内膜に作用し、避妊と過多月経・月経困難症といった生理に関する症状緩和の2つの効果があるという。

子宮内膜症や子宮腺筋症の症状緩和ということで、月経過多が治ると貧血改善につながるという事で、早速子宮内に入れてもらった。費用は私の場合、保険が効いて9000円ほどだった。一度入れると5年効果は持続する。


効果はすぐに出て、ヘモグロビン値は基準値内になった。生理の量は明らかに減り、生理痛はまったく無くなった。筋腫持ちや子宮内膜症及び子宮線筋症生理痛に悩まされてる方で、妊娠希望でないなら、我慢するのは時間の無駄、人生損するから是非是非ミレーナを試してほしい、と思う。



では、ミレーナを入れて、貧血解消などの症状改善したにも関わらず、なぜ子宮全摘となったのか。


実はまた別の問題がジリジリと押し寄せていたのだ。

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