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管理会計への気持ちが上がるコメント集

皆様、こんにちは。キョンくんです。

本日は、多くの方に見ていただけた以下ポストに絡んだ企画です。

このポストはありがたいことに、非常に多くの方に見ていただき、引用リポストで、コメントをしていただく方も多く居ました。非常に共感いただけたり、また様々な観点から主張いただけました。これは情報の宝庫だなと思ったので、私だけが見るのはもったいないと思い、本記事で紹介させていただくことにしました(私のポストから全部見ることもできますが、あえてしている方はいないと思うので、ここでまとめさせていただきます)。

本記事では、私の記事を引用していただいた方のコメントリンクを貼らせていただきながら、私の解説を付す形を取らせていただきます。もし引用元当事者の方で削除ご希望あれば、ご連絡をお願いします。

今回、あんまり長くなってもと思い、同様の内容が書かれているポストは泣く泣くカットさせていただきました。その点はご了承ください。本記事で紹介するのは、それを除いて全部で8件です。

最初の5件はポジティブなポストを書いていただいた方を紹介します。その後の2件はどちらの立場も重視した中立的なポストを書いていただいた方。最後の1件はどちらかといえば、管理会計のネガティブな側面を明らかにしたポストを書いていただいた方を紹介します。まずはポジティブなポストからです。

ポジティブなポスト

1人目「ダックシックス」さんのポストです。

上記ポストへ返した私の返信
「AIは判断してくれませんから。 責任も取ってくれないですし。 AIで代替できない判断と責任に関われるのは、管理会計の魅力ですね。」

返信の解説
昨今、AIへの期待値が益々高まっています。いつかAIができないことはほとんど無くなるのでは、とも言われています。その中で、現在の資本主義社会でAIに代替されない仕事や業務があります。

「資本家や経営者」、「判断と責任を伴う仕事」です。AIは株を持つことはできませんし、社長になることもできません。そして、AIが何らかの経営判断を責任持って下すこともできません。

…気づきましたでしょうか。管理会計(事業企画)は大小さまざまな経営判断を断続的に行う仕事です。現状はAIに代替されないと考えられる業務を経験できるのです。自身のキャリアを考えるうえで、管理会計は選択肢の一つとして優秀です。そしてなぜか、若いうちから仕事をさせられるんですね。他部署が課長、事業企画は平社員で議論ってこともザラにあります。上がりますね。

2人目「blanknote」さんのポストです。

上記ポストへ返した私の返信
「「意見が異なる≒どっちも正しい可能性が有る」わけですから、事業部内でぶつかるのはしょうがないですね。 そんな中で正解が何かを悩みながら頑張っていれば、胆力、責任感、マネジメント力が培われて個人のキャリアにも良い。 そして、事業に直接関われる。意義ある良い仕事だと思います。」

返信の解説
当然ながら、管理会計の部署が有るということは、会社にとって必要だから存在しています。答えのない仕事をやっていて、数字を基にどっちに進むか舵取りをする責任を持っています。僕らが居なければ、組織の一体感が失われるからです。

技術、製造、品保、等々に納得してもらいながらチームを引っ張っていくことになるため、マネジメント力はもとより、リーダーシップも求められることが往々にしてあります。背中で語る、言葉で滔々と話す、などなど、やり方は色々あれど、目的はシンプルです。

「皆が働きやすいように差配した」状態を保つこと。僕らは青写真を描き、その未来をチームと作り上げるサポーターですから、その気持を忘れずにいたいですね。

3人目「招き猫.mdb」さんのポストです。
(ポストに画像貼り付けがあり、埋め込みができないので文章コピペします)
X URL:https://twitter.com/nekokure1984/status/1758451631350595608

招き猫.mdbさんのポスト
「いい記事。 管理会計やってて楽しいのは、経営会議を通すために工場の人と資料を作り込む時かな。 工場の人から投資の目的や内容を聞きながら、投資効果や妥当性をまとめるのは楽しい。 逆につまらないのは、結論ありきの数字合わせの仕事。 管理会計は答えがないからこそ楽しい。」

上記ポストへ返した私の返信
「経理やってる今はなおさら、交通整理やチームを引っ張る力が評価されていることを感じます。いろんな立場の人の中心に立つことを求められるので、慣れればどんどん楽しくなってきますね。 チームで問題を定め、チームで答えを作りあげていく仕事という特性は、管理会計ならではの魅力ですね。」

返信の解説
「blanknote」さんの所でも簡単に書かせていただきましたが、管理会計部隊はある種、マネジメントに特化したチームと言えます。案を出して金を稼ぐことは、経験を積んでもできるようになるかは不透明です。しかし、経験を積む中で判断力は向上していくと考えています。この判断力は、判断する経験を積まないと向上しないので、若いうちからどれだけ、この経験をしてきたかが、後々の実力に如実に反映されるわけです。

チーム力をどう底上げしていくか。常に考える必要のある仕事なのです。

4人目「メーカー駐在員 孫悟空」さんのポストです。

上記ポストへ返した私の返信
「似た経歴の方にコメントいただけて嬉しいです。 管理会計はヘッドライト、制度会計はバックミラー、と言われます。全方位見られるようになると、視界がひらけて良い気分になれると思います。」

返信の解説
管理会計と制度会計には様々な違いがありますが、今回示させていただいたこの考え方は知っておくと気持が上がると思います。管理会計は未来を見て、制度会計は過去を見ているんです。もちろん制度会計の人たちも過去のデータから未来を考えるし、管理会計の人たちたちだって過去から離れることはできません。しかし、それぞれのお客さんが求めているものが違うから、ヘッドライトとバックミラーという考え方につながるのです。

制度会計のお客さんは外部に居ます。平たく言えば、投資家等のステークホルダーです。彼らに会社のことを知ってもらうことが制度会計部隊のミッションです。彼らに伝えるべきは、まず事実です。動かすべきでない事実を上手に示すことを求められているのが制度会計部隊です。対して管理会計部隊は未来を洞察します。有るべき/有りたい姿を作り、その未来予想図をチームで共有し一緒に走るのです。青春です。

・・・すみません、ふざけました。

言いたかったことは、過去も未来も見据えたいなら、制度会計と管理会計、両方を知っていたほうが、より判断力は上がっていくということです。管理会計にどっぷり浸かると、法制度に疎くなります。制度会計にどっぷり浸かると、政治力が弱くなります。どっちも大事なのです。

5人目「はるき@投資好きな経理マン」さんのポストです。

上記ポストへ返した私の返信
「人を知る、ということを深く突き詰めて考える切っ掛けにもなりますね。 資料上はロジカルに、対面では人間味を出してチームをサポートする。それによって起きるチームの相乗効果が観測できた時、管理会計やってて良かったと思います。」

返信の解説
管理会計部隊は製品を担当しますが、利益を本当の意味で稼ぐことはできません。僕たちにできる事ってほとんどの場合、応援することだけです。代わりに、一緒に働くチームメンバーのことは、めちゃくちゃ詳しく有るべきです。彼ら一人ひとりの強みは何なのか。何を知ってて、何を知らないのか。チームを知らなければ、ゴールへの道筋を描くことは簡単ではありません。

たしかに日々の仕事はロジカルであるべきです。しかし、ふと空いた時間にした雑談で盛り上がった経験が、チーム力向上に寄与することは往々にしてあります。この積み重ねによって、気づけばチームで文句を言う人間が居なくなり、建設的な議論を積み上げた結果、何らかの到達点に至ることができた時、心から「お疲れ様です!」と言えるのです。この時の気持ちは、間違いなくサッパリしたものになっているでしょう。

中立的なポスト

続いて、どちらの立場も重視したポストを書いた方を紹介します。
内容が近しいため、2人同時に紹介します。

6人目「よし」さんのポストです。

7人目「ラーマン」さんのポストです。

上記ポストへ返した私の返信(ほとんど一緒なのでまとめます)
「仰るとおりだと思います。 X上では何故か批判ばかりが目に付く管理会計の不遇さを嘆き、中庸への揺り戻しを画策させていただきました。 批判の内容を「解決できる課題」とし、前向きに捉える管理会計パーソンが増えることを願います。」

返信の解説
当然ながら、管理会計の批判にも合理性はあります。管理会計は大きく分けて「業績管理会計」と「意思決定会計」に分かれます。業績管理会計で汲々とした仕事(配賦の再割当で大喧嘩)をすれば嫌にもなるでしょうし、意思決定会計で複数の上席に振り回される経験(上席間で言ってることが真逆)した場合も嫌になるかもしれません。

私が思うのは、せっかくだから管理会計の良い面にもスポットライトを当ててほしい、ということです。上記どっちのケース(配賦再割当、言ってること真逆)も、仕事をしていれば良くあることです。チームでひと通りげんなりして仲良くなったら、「さてどうしようか↗」って感じで口角上げて切り替えれば良いんです。そうすると、有るべき姿を考える段階に入ることができると思います。上記のような仕事は管理会計の登竜門です。ぜひ前向きな視点も忘れないでほしいと思います。

辛いときこそヘラヘラ笑いましょう。新しい景色が見えてきますよ。

ネガティブなポスト

では最後に、管理会計に対してネガティブなポストも紹介します。これは私のポストへの返信だったので、そのコメント自体を紹介します。
興味有る方は私のポストをご確認ください。

8人目「昇乃介 ♃」さんのポストです。

「昇乃介 ♃」さんのポスト
「管理会計じゃなくて評価されないのが嫌。あと、社内調整するのも嫌。
分かるよぉ〜。」

解説
すごく気持ちがわかります。評価されるのが難しいという気持ちが伝わってきます。そして社内調整に謀殺される辛さも、です。

これに関してはポジショントークでしか無いのですが、歯を食いしばって、頑張って欲しいと願っています。もちろん、逃げるのも一手です。管理会計は人を見る仕事なので、合う合わないは如実に出ると思います。精神的にやられてしまった同僚も僕は何人も知っています。なので、無理をすれば一つ上のステージに行けるから頑張れ、とも軽々には言えません。繰り返します、逃げても良いんです。

でも、もしも、です。管理会計の仕事の中で、一つでも面白さを感じる業務が有るのなら、もう少し続けてみても良いのではないでしょうか。

管理会計に関わる全ての方にエールを

上記否定的な話に合わせて、最後に私のケースを話させていただきます。
私はずっと売価獲得が大好きでした。利益率がえげつない設計変更見積(最高記録は3桁%を伺うレベルの利益率)を作り、開発部隊に顧客情報を上手に得るようネゴり、得てきた情報をもとに営業と一緒に戦略(策略?謀略?)を練るのが、何より大好きでした。上手くいったときは、ゾクゾクしてました。

対して原価企画や原価低減は、相対的に苦手でした。でも、原価企画、原価低減で苦労しているからこそ、売価獲得にワクワクしながら取り組めたし、最後まで管理会計を好きでいられたと思います。

全ての業務が好きになれる職種は、想像すれば容易ですが、存在しないと思います。管理会計の良いところは、業務が多岐にわたるので、好きになれる仕事がきっとあるはず、と思えるところです。人が好きという方は、今が辛かったとしても、もう少し頑張ることを、是非検討してみて欲しいなと思っています。

そして、管理会計部隊にいることの意義が何なのか、悩んでいる方へ。ぜひ前半部分のポジティブなポストをもう一度読んで、気持ちを上げてください!この記事で気持ちが上がってもらえれば、最高に嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今後もこのような記事を発信していきたいと思います。
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