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相鉄・JR直通線をなんとかする方法

来年3月に #新横浜線 が開業することが発表されたのを受けて、2日間記事を書いてきたのだけども、

不満は兎に角「本数が少ない」ということに尽きる。東急直通系統は増発がしやすいけども、JR直通系統は横須賀線や埼京線を経由することもあって本数を増やしにくい。特に肝心のラッシュアワーに全然増発ができないのは痛過ぎる。

昨日は東急や小田急と直接対決になる渋谷・新宿方面は分が悪く、品川行きにすればある程度利用が見込めると書いたけれども、それでもやっぱり抜本的な増発はできない。

ではそのボトルネックを改善するにはどうしたらいいのだろうか。要するにあまり他の列車に制約をされないルートを走ればいいことになる。

そんなルートあるのか、と言われれば今すぐは無理だけれど2029年には開通する見込みだ。

2029年にはJRの #羽田空港アクセス線 #東山手ルート が開業する予定で、ここに乗り入れてはどうかという提案になる。

もう少し詳細に書くと、羽田空港アクセス線は田町付近で東海道線から現在休止中の #東海道線貨物線 に乗り入れ、大井にある東京貨物ターミナル駅から独自のトンネルを建設して羽田空港の地下に乗り入れる。

東海道貨物線は元々は汐留(かつての新橋駅)から出て、すぐに東海道旅客線と並行して高輪ゲートウェイの手前で海側に分岐する。ただし汐留から浜松町までは廃止されており、浜松町近辺も既に線路が敷かれていない。浜松町と田町の中間あたりからは線路が敷かれている。

前出の東京貨物ターミナル駅からさらに海沿いを走って神奈川県に入り、浜川崎から南武支線と併走して内陸へ向かい、八丁畷で南武支線と分かれて今度は東海道旅客線と再会。

鶴見からは北に大きく迂回して東戸塚でまた東海道旅客線と再会、このまま小田原まで並走して旅客線と合流する。

このなかで旅客列車が定期的に走るのは鶴見から向こうで、特急湘南の一部が鶴見から小田原まで貨物線を走るのと、鶴見から横浜羽沢貨物駅に隣接して造られた羽沢横浜国大駅まで相鉄直通系統が走る。特急湘南のために藤沢と茅ヶ崎には貨物線にホームがある。どちらも鶴見からは横須賀線に並行する貨物線に入り、横須賀線に合流する。

貨物線をそのまま走っても現在は東京貨物ターミナル駅までしか行けないので、通勤電車としては使えない。だけど、羽田空港アクセス線東山手ルートが開業すれば、現在休止になっている都心へのルートが復活する。

羽田空港アクセス線東山手ルートは1時間に4本しか走らないという、これもなかなか酷い計画なんだけども、この倍くらい羽田空港発着が走ったとしても、相鉄直通電車が割り込むことは難しくない。

問題は、相鉄直通電車が羽田空港アクセス線と一緒に上野東京ラインに乗り入れるのは難しいということ。どこかにターミナルを設けて折り返しを行う必要がある。

本来なら浜松町の南側に、かつてカートレインが発着していたスペースが空いていてそこにホームを置けば良かったのだけど、

ここは「芝浦一丁目計画」とやらで再開発用地に使われてしまう。だからここでは線路が撤去されているし、東海道線から羽田空港アクセス線への乗り入れにも活用されない。

であるならば田町にホームを置けばいい。少し前までの渋谷みたいに山手線・京浜東北線とホームをずらせば置けそう。

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駅の芝浦側に東京工業大学の田町キャンパスがあり、大学としてはもうここを使わず、イノヴェーション施設にする話になっている。そのディベロッパーとしてJRも名を連ねており、うまくスペースを捻出するよう調整することも今ならまだ遅くないはず。

このホームは相鉄直通とラッシュアワーは特急湘南も使えばいい。特急湘南は基本田町行きにすれば、東海道線や横須賀線にその分空き枠ができ通勤電車の増発ができる。

それだけなら10両編成に対応できればいいけど、15両編成分ほしい。なぜなら、上野東京ラインが不通になった時に、羽田空港発の電車が田町に臨時で入ってきて乗客を逃がすことができるようになるからだ。

これで相鉄直通は相鉄のダイヤに合わせて昼間は10分に1本田町から走ることができる。「相鉄田町ライン」とでも名乗ればいい。

田町と羽沢横浜国大の間に途中駅がまったくないのは寂しいし、ダイヤが乱れた時を考えるとリスクヘッジも必要。

ただし貨物線上に旅客ホームを置くのは難しい。藤沢と茅ヶ崎は貨物列車が走らないラッシュアワー専用だから成り立っているけれど、長い貨物列車が頻繁に走るなかで線路上に滞留している旅客列車がいるのは迷惑だからだ。

したがって、きちんと貨物列車をかわせるスペースのあるところにしか駅を置けない。最適なのは貨物駅のなかということになる。

川崎市内に川崎貨物駅があり、その東京寄りは京急の小島新田に近い。そのうえ羽田空港に繋がるキングスカイフロントも徒歩圏。ここに「相鉄田町ライン」の途中駅を設置して、キングスカイフロントへの動く歩道も整備したらどうだろう。京急がキングスカイフロントあるいは羽田空港まで行けば理想だけど。

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折角相鉄とJRの線路を繋げたんだから、そのポテンシャルを最大限に引き出したいよねということで「相鉄田町ライン」を考えてみたけど、逆に貨物線として活用するやり方もあると思う。

海老名から厚木にかけて充分なスペースがあって、圏央道にも面している。だからここから羽沢横浜国大を通って東京貨物ターミナル駅までの貨物輸送でもいいと思うんだ。これからの時代、そっちの方が有意義な活用と言われるかもよ。

何にしても今みたいな旅客オンリーの過疎ダイヤというのは設備投資効果が低過ぎると思う。JRも相鉄ももっと智慧を絞ってほしい。

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