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【X space連動】新アクセス、新世界遺産、ウエストベンガルに行ってみよう🐯

はじめに

こんばんなまらステ💚Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ⭐️

今日は21時から『インドの衝撃(インド大学)』のX spaceで話すことの覚え書きをこっちに書いていくよ。

内容としてはコルカタをはじめとしたウエストベンガル旅行の簡単な紹介。

深〜い内容まではやんないから安心して聴いてね❗️

近くて遠いウエストベンガル

ウエストベンガル州は現在のインドでは北東7州を除く最東部にあって、州都コルカタは東京から5,126km。5,836kmのデリー、6,407kmのチェンナイ、6,716kmのムンバイよりも遥かに近い。

でも実際には直行便がないためデリーやムンバイよりも遠くなってしまう。

大昔のエアインディアは香港・バンコク経由だったとはいえ当時はカルカッタと呼ばれた現在のコルカタに乗り換えなしで行くことができたけれど、いつしか行き先がデリーに変更されてしまった。

インドの分離独立時、インドで最も発展していたのは東インド会社の拠点だったカルカッタだったけれど、カルカッタの属するベンガル地域の半分がパキスタンとなって交流が阻害され、労働者が供給できなくなったことや、イギリスに産業を牛耳られていたカルカッタに対して英領時代からインド人による財閥が形成されていたボンベイ(現ムンバイ)が台頭したことでカルカッタの経済はボンベイに追い越され、経済開放化以降は首都デリーにも追い越される。

そして規模からいえば追い抜かれてはいないものの、ITを中心にした成長が目覚ましい南インドのチェンナイ、ベンガルール、ハイデラバードといったところにも勢いでは引き離されており、日本からのビジネス渡航も少ない。コルカタ直行便はまるで復活の兆しがないまま、ベンガルールに直行便が就航し、一時はチェンナイにも就航したのはその証左。

直行便があった時代は日本から向かった場合インドの玄関口といえばカルカッタであり、ビハール州ブッダガヤをはじめとした仏跡巡礼者もここから旅立っていったし、インドに理想郷を求めたヒッピーにとってもそうだった。ヒッピーは旅そのものを楽しむバックパッカーに変容していくけれど、彼らの旅もまたカルカッタからアムリトサルへ向かうのが定番のゴールデンルートとされた。

1990年代以降のデリー中心の経済発展は航空ルートにおいてもそうであり、観光もまたデリーを中心としたゴールデントライアングルが主流になっていくなかで、コルカタへ行く人はだいぶ少なくなっている。

だけどこの状況は変わる可能性がある。なぜなら直行便は未だないにしても、今までよりも効率的な航空ルートが今年開通したから。

ビーマンバングラデシュ航空🇧🇩の成田ーダッカ線ができたことで、

行きは成田11時発ダッカ15時着、ダッカ19:45発コルカタ20:15着、帰りはコルカタ21:15発ダッカ22:40着、ダッカ23:45発成田9:15着となった。

今まではデリーまたはバンコク経由としてコルカタに着くのは0時過ぎだったのでだいぶ早くなりまあまあ常識的な時間に着けるようになった。

この日いきなりコルカタの観光というのは難しいけれど、インド人は夜行性なのでまだレストランなどはやっている時間だし、送迎の予約はした方が無難だけどハウラー駅やシールダー駅発の夜行列車に乗り継げる可能性も出てくる。

帰りの時間も遅いから、コルカタ市内での観光やショッピング、あるいは少し郊外に足を伸ばしても余裕を持って空港にチェックインできる。

時間が増えれば過ごし方の選択肢は無限大に広がる。

これは忙しい日本人にはとても大きな話だよね。

世界遺産街道の完成

もうひとつ今年、大きなトピックができた。

アジア初のノーベル賞受賞者タゴールが創設した大学、シャンティニケトンが世界遺産(文化遺産)に登録された。

そしてこの位置が絶妙で、ウエストベンガル州の既存の世界遺産であるスンダルバンス国立公園とダージリンヒマラヤ鉄道の中間にあり、シャンティニケトンの最寄駅であるボルプールシャンティニケトン駅からコルカタとダージリンヒマラヤ鉄道の始発駅であるシリグリのニュージャルパイグリ駅に直結している。

またこのルートに最新の超特急ヴァンデバラトエクスプレスが投入されており、到達時間も短縮されている。

こうした位置関係から日本発着5日間、現地実質3日間のスケジュールで、ビーマンバングラデシュ航空であればスンダルバンス国立公園、ダージリンヒマラヤ鉄道、シャンティニケトンという3つの世界遺産を一気に巡ることが可能になった。

こーゆー旅のスタイルに意味があるかどーかは知らんけど、できないよりいいでしょ👍

ご旅行は計画的に

このようにアクセスはめちゃ改善されつつあるけれど、これは既存のアクセスに取って代わったのではなく、あくまで選択肢が増えたということを認識しておく必要がある。

例えば関東以外からならバンコク経由の方がやはり効率がいいこともあるし、ダージリンヒマラヤ鉄道など州北部に行くのならバッグドグラ空港が便利ということもある。

バッグドグラ空港はコルカタに便がなく、デリーやバンコクと繋がっているので、場合によってはデリーやバンコクを経由するルートの方がいいかもしれない。

例えばコルカタのなかだったら行きあたりバッタリも楽しいけれど、移動するのならそれなりに計画は立ててほしい。

おわりに

ウエストベンガルに行きやすくはなったけど、そこに今後行く人が増えるのかといえば、なんかしらの起爆剤が必要。

いま南インドの人気を下支えしてる映画は大きなツールになる可能性あるけど、ベンガル語映画はまだそんなに日本で知られた存在でもない。

シャンティニケトンが世界遺産になったことで、これからインド内外でタゴール関係の映画は創られる可能性があるので、そこに期待をかけるか。

でも『RRR』がこんなにヒットすることも誰も予測はつかなかったんだから、いつ何で火がつくかなんてわからない。

仮に火がついたとき、ウエストベンガルはそれを受け入れられるだけのインフラがあるといえるので、こちらとしては少しでも正確かつ最新の情報を常にインフォメーションできるようにしておく必要があるって感じかな。

とりあえず、北と南にそれぞれ行ってみて次はインドのどこに行ってみようかって人にはウエストベンガルはオススメできるかな。

それじゃあバイバイなまらステ💚厚沢部煮切でしたっ✨



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