続・新京成の運賃はなぜ統合できないのか
こんばんなまらステ💖Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ⭐️
昨日の続きなんだけれども、
京成と新京成の運賃を見比べてみると、面白いことがわかる。(特記しない限りIC運賃)
初乗りは京成が136円、新京成が167円。京成は3kmまでが初乗りで新京成は5kmまで。京成は3kmを越えて5kmまでが157円。
短距離であれば京成が兎に角安い。
5kmを越えると京成が189円、新京成が188円と1円逆転するけど誤差。紙の切符買えば190円と変わらないし。
京成はこの運賃を10kmまで維持するけれど、新京成は9kmを越えると209円に値上げをする。
そして10kmを越えると京成が豹変、262円に引き上がり、以降5km単位で上がっていくけど新京成の手に届かないくらい高くなっていく。
新京成は13kmを越えて230円、17kmを越えて252円と随分良心的。
なんでこーゆー差が出るのか。
新京成は沿線に極端な人口密度の差がないのに対して、京成は23区から成田の方まででかなりの差がある。
また、新京成は乗り通す人が少なく、松戸・京成津田沼をはじめ各路線の乗り換え駅に向かう人が多く乗車距離が短いでっかいバス、路面電車といえるのに対して、京成は上野・押上から成田空港まで乗り通す人もいるしそーでなくても長く乗る人が多い。
新京成の運賃の取り方は地下鉄によく似ている。
ならば京成が短距離を安くしている理由はなんなのか。
それはライバルの存在。
都内では常磐線、千葉県内では総武線とずーっと並走していて、JRよりも細かく駅を置いてバス感覚で利用してもらっている。
JR東日本の運賃体系を見てみると、短距離については京成とよく似ているし、京成の方が少しだけ安いことに気がつく。
ちょい乗りに対しては競合を見据えてある程度勉強しつつ、ガッツリ乗る人からはガッツリ稼ぐスタンス。
要するに京成と新京成ではビジネスモデルが全然違う。
ということは両社の運賃体系を統合した場合、これまでと同じような稼ぎ方ができなくなるし、それぞれのユーザーにとっても値上げになるパターンが多く発生する。
したがって現状で両社を乗り通している人以外は運賃が統合されたって別に嬉しくはないわけよ。
運賃を統合しない理由として、昨日書いたような新鎌ヶ谷の矛盾以外にこのこともあるんじゃないかな。
だけども、現在新京成が京成の千葉中央まで乗り入れしているわけで、乗り通す人も少なくはなく、とくに幕張新都心へ向かう京成幕張本郷への需要が大きい。
現在も20円の乗り継ぎ割引はあるけど、ないよりマシな程度。
恐らくこれは新京成の吸収合併後に拡大すると思うけれど、せいぜい40円になる程度だろーね。
でも少し考えてほしい。
まず、現在新京成の車両が京成千葉線に乗り入れた際、同一資本間とはいえ車両使用料が発生しているのがなくなるし、
ドライヴァーも当然京成津田沼で入れ替えているけれど、それもなくせる。
知らない路線を走らせるわけにはいかないから京成のドライヴァーが旧新京成線を走ったり、旧新京成のドライヴァーが京成各線を走ったりするには綿密な研修が必要。ただ、そもそも新京成のドライヴァーは宗吾参道にある京成の研修施設で研修してるのでそこまでのコストにはならない。
現在、新京成の車両は6両編成に統一されているけれど、少し前まで8両編成もあった。
統合後は混雑時8両編成、閑散時4両編成というフレキシブルな運用も可能になる。混雑時は8両編成化で運転本数を削減、閑散時は4両編成化で消費電力を削減するという感じ。
リソースを共通化できればコスト削減効果は計り知れない。
であるならばビッグバン級の乗り継ぎ割引やっちゃおうよ。
いくら❓
137円引き。
つまり京成の初乗り運賃分を吹っ飛ばしちゃうわけよ。
旧新京成線から船橋競馬場、京成大久保、京成幕張本郷までは新京成運賃で乗れちゃうわけ。
こーなってくるとららぽーとや幕張新都心に行きやすくなるので、旧新京成線の沿線価値も上がるよね。
新鎌ヶ谷での北総線乗り継ぎも137円引いていいと思う。元々松戸に乗り入れていた経緯もあって、白井や印西は松戸志向が強い。
また、矢切ー松飛台間は松戸市民の利用が多く、松戸駅周辺に集まる市役所をはじめとした市の施設を利用しやすくもなる。
割り引くことで新京成沿線民が東京へ行く時北総線に乗るという選択肢も出るし。
紙の切符は少し損を感じる130円引きにしてIC利用を促せばいい。
ビジネスモデルが違い過ぎる京成と旧新京成の二重運賃を許容する代わりに、ビッグバン級の乗り継ぎ割引を適用した方がいいという話。
千原線(旧千葉急行電鉄)や北総線は共通化➕加算運賃の方がいいと思うけれど。
それじゃあバイバイなまらステ💖厚沢部煮切でしたっ✨
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