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和歌山市、道が広いというのも考えもの

こんばんなまらステ🩵Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

一昨日から今朝まで和歌山市に行っていたけれど、毎回行く度に思うのは兎に角街が広い。

この街が広いのには理由がある。

最初に入ってきた紀和鉄道(現JR和歌山線)のターミナルが現在のJR紀和駅、

次に入ってきた南海鉄道(現南海電鉄)のターミナルが現在の和歌山市駅(市駅)、

のちに阪和電鉄(現JR阪和線)が市駅から延びていた国鉄紀勢線(現JR紀勢線)と接続したのが現在の和歌山駅(和駅)、

というようにいずれも和歌山城下町のなかに入ってこれず外縁に駅を置いたため、市街地が拡大してしまったということなんだけど、

どうもそれだけじゃないなというのが今回初めてわかった。

自転車借りたんだけどね、この街はどこまで行っても全然坂がない。

雑賀崎の方が多少坂があるけど、和駅と市駅に囲まれたところから、市駅の東側に至るまで本当に坂がない。

江戸、静岡、水戸、名古屋同様、徳川家が好む地形なのだと思う。

地形的な障壁がないから、特に自動車が発達したことで際限なく市街地が広がってしまったということ。

人口密度が低いので、県庁所在地とは思えないほどビルやマンションの類が少なく、全国チェーン店もまばら。

だからもろ市街地にクラフトビール のブルワリーを置けるんだけどね。

1971年まで路面電車が走っていたことや戦前の1945年7月に和歌山城を焼く大空襲を受けたことで、市内の道路は非常に広く造られている。

これ自体はとても素晴らしいインフラだけど、今日においてこれはもしかするとかえって足枷になってるのかなと思う部分がある。

和歌山市を仕切っているのは南海グループの和歌山バスだけど、やはり人が足りないらしくメインの市駅ー和駅間などはそれなりの本数があるけど、

やはり人が足りないらしく市街地でも1日2本、土休日運休なんてバス停を見てたじろいでしまった。

市も当然危機感を持っていて今月自動運転バスの実証運行を行なう予定だけども、

ルート選定が根本的に間違っている

ここにも「準備運行及び本番運行(実証実験)期間中は、自動運転バスが低速で走行しますので、大変ご迷惑をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。」と書いてあるように、

現在の自動運転バスは20km/hでしか走れない。

けやき大通りはとても道幅が広いけれど、それでも1車線にこんなものを走らせてしまえば途端にパニックになる。

やりたいなら、新内(アロチ)やぶらくり丁などごちゃっとしたところを低速で走り、マイカーとなるべく抵触しないようにするしかない。

市は自動運転バスを雑賀崎ー市駅ー和駅ーマリーナシティといった市の交通の核にしたいのかもしれないけど、現在の技術力や自動運転バスへの社会的理解ではだいぶ難しい。

一旦はバスレーンや連節バスの導入など路線バスの革新で凌ぐしかなく、その支線として自動運転バスをきめ細かく走らせるのが現実的。

それをやるにしたって和歌山特有の難題として、関空にやってくるインバウンドバスのドライヴァーになった方が賃金がいいため、恐らく和歌山バスからも相当に人が流れてしまっている。

また、来年の大阪関西万博では国と大阪府、大阪市が意地になって大盤振る舞いをするはずで、大阪に近い和歌山など一気にドライヴァーが引っこ抜かれていくことが目に見えている。

自分もわずかばかり東京オリパラに携わってみて、国が本気になるととんでもないお金が動くことが身に沁みてわかった。

和歌山バス単体でどーにかできる問題じゃないから、県と市で補助をして高賃金、高待遇を確保しなければ獲得競争に勝ち残ってはいけない。

和歌山市内はどこも道が広いので自動運転バスがとても走らせにくい。そこへ来て大阪というモンスターがすぐそこにいる。

将来的に自動運転バスの精度や理解が高まればむしろ道が広いことが優位に働くけれど、むこう10年は苦労しそう。

今回の実証実験で得られるものが、「けやき大通りへの導入は無理」であってほしい。

これを「和歌山市内への導入は無理」と曲解されると、マジで和歌山は車無しでは過ごせない街になってしまう。

交差点で行き違いを行ない烏丸通など南北交通にまで迷惑をかけた結果、市民が導入反対に回ってしまった京都今出川通のLRT導入実証実験のようにならないようにしてほしい。

それじゃあバイバイなまらステ🩵厚沢部煮切でしたっ✨

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