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高速バスの突然死は目の前に来ているということ

こんばんなまらステ❤️Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

これがあまりにも強烈過ぎてさ。

高速バス、正式には高速乗合バスというのは公共交通機関なの。

公共交通機関というのは決められた時刻、ルート、運賃、定員などで動く乗り物なの。だから乗り場がわからず遅れてきた人がいてもドアが閉まってしまったら絶対に待たない。

主に2000年代においてはそーじゃなかった。

貸切バスの規制緩和と旅行業法を活用して、ツアーというかたちで実際には2地点のみを結ぶ高速ツアーバスというのが隆盛した。

こちらはそれこそ夏だけやって冬はスキーバスに回します、とか春節の時期はインバウンドに回します、逆に盆暮れGWは何十台も走らせます、とかやりたい放題だったわけ。

やりたい放題だった結果、2012年のGWに関越道でスポットで発注したバス会社による悲惨な事故が起き、

運賃をある程度変動させたり、混雑時に他社へ受託運行するかたちで増車ができるというツアーバスの利点を取り入れつつも高速乗合バスへ一本化するということで決着した。

公共交通機関である以上は、決められた運行ダイヤを守ってもらわなければいけない。

この対応がまかり通るとさ、それこそアルペンルートの繁忙期だから運休します、おわら盆の風の日だから運休します、春節だから運休します、になっちゃうのよ。

いわゆる2024年問題もあり、バスドライヴァーの不足は本当に深刻。

これもなかなか衝撃的。

残業規制は短期的な人手不足にはなると思うものの、ドライヴァーのクオリティオヴライフが向上するので長期的には人が戻ってくると思ってたけど、どーもそーじゃない。

彼らは残業代で稼いでいたのであり、残業代がそっくりカットされれば割が合わない仕事という風になってしまう。

他業界の大手企業だとこれまでの残業代をボーナスなどに置き換える施策が採られているけれど、中小バス会社にはそんなことは頭になかったのだろう。

もちろん残業代を正直に支給していただけ、このバス会社は至極まともなのだけど、その上の段階には辿り着けなかった。

このような状況のなかで真っ先に切られるのは高速バス。

路線バスもだいぶ減らしたり無くしたりしているけれど、人々の生活の足を簡単に切ることはできない。

貸切バスも様々な局面でないと困る。

そこで高速バスは優先順位は下がってしまう。

だけど、貸切バスはまた別だけども、バス会社は路線バスよりも高速バスで稼いできた。

稼ぎ頭を切っていけば、今度はバス会社の経営が厳しくなる。

バス会社が潰れ、大手私鉄系以外は自治体運営のコミュニティバスしかなくなる未来がそこに来ているのかもしれない。

国の施策も高速バスの存置より、高速バスのない未来を想定して動いた方がいいように思う。

主に鉄道の高速化と運賃の低廉化(速くても高かったら意味がない、新幹線は高速バスを駆逐できていない)ということになるけれど、場合によってはプロペラ機に助成して高速バス並の運賃で乗れるようにした方がいいこともあるかもしれない。

高速バスは鉄道があまりにも不甲斐ないから隆盛してきた面が強い。アクアラインや淡路島経由、沖縄などを除けば、大概は鉄道と並走してるわけだし。地形上動線は限られてくるわけで。

例えば高速バスの天下になっている東京ー鹿嶋という区間を考えてみる。

成田から先が単線であることに加えて、かつて東京から鹿島神宮まで走っていた特急あやめは成田エクスプレスと比較して全然車両が更新されず、型落ちしたスピードで走っているのに、料金は高速バスと比較しても高く、運行頻度も低いから利用されるはずがなかった。

JR自身がこの区間の高速バスに参入しており、鉄道のオワコン化を自ら認めてるということなのだけど、

高速バスはいつまでもこの運行頻度を保つことはできない。

そこで成田空港の敷地内に鉄道と高速バスの乗り継ぎターミナルを整備して、鹿嶋方面への高速バスはここを発着するようにすれば、必要な車両、ドライヴァーの数はかなり抑制される。

現在、京成のアクセス特急は40分とか80分の間隔、JRの快速は1時間というやる気のない運転間隔になっているけれど、これをもっと増やすことでアクセス特急と高速バスを乗り継いだ場合にはいまの運賃と同等になるよう調整すればいい。

将来的には成田から鹿島神宮というか貨物線の走る神栖方面までを複線化、かつレールの幅が違う京成からの直通が走れるようにデュアルゲージ(レールを3本敷いて2種類の車両が走れる線路)にすることで、高速バスを完全に退場させるという方策は取れるはず。

これと同じことを全国でやる。芸備線や肥薩線だってそーやって活用しなきゃダメ。

鉄道の整備で限界がある場合には、プロペラ機の運賃を政策として安くする。

もうこれくらいのことをしなきゃいけないよ。

これらの施策には道路予算を突っ込んでいい。なぜなら高速バスの救済策だからさ。

ずっと高速バスをもっともっと隆盛させてオワコン鉄道を廃止に追い込んでやる、通勤電車と新幹線以外消えればいいと思ってきた。

既にそーなりつつもあるけれど、でももうそれじゃダメだ。

このままじゃ、この国はもう都市間移動ができなくなってしまう。

鉄道が朽ち果てていても死んではいない。今が本当にラストチャンスなの。

それじゃあバイバイなまらステ❤️厚沢部煮切でしたっ✨

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