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【X space連動】いま話題のラーマ寺院、アレとセットなら行きやすい⁉️

こんばんなまらステ🧡Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

今夜22時からX(twitter)spaceで話す内容を覚書で書いていくよ❣️

良くも悪くも話題のアヨーディヤーにあるラーマ寺院へ行ってみよう、って話。

今月22日、ウッタルプラーデシュ州アヨーディヤーにラーマ寺院が開基され、その日は公営施設や銀行などが半休になるほどの祝賀ムードだったけれども、曰くつきの寺院であり素直に祝えない人、祝わない人も少なからずいた。

ラーマはヒンドゥー教で重要視される二大叙事詩のひとつ『ラーマーヤナ』の主人公で、最高神のひとりヴィシュヌの化身とされ、もうひとつの叙事詩『マハーバーラタ』でヴィシュヌの化身とされるクリシュナと並んでヒンドゥー教徒からは絶大な人気がある。

アヨーディヤーはラーマが生まれ、政(まつりごと)を行った聖地だけれど、ヒンドゥー教徒曰くムガール帝国初代皇帝バーブルの将軍がバーブルのためのモスクであるバーブリーマスジドを建立するためにラーマ寺院を破壊したという。

ムスリム側はそれを否定し、ラーマ寺院とは別の場所にモスクを建てたというけれども、ヒンドゥー教原理主義者達はそれを信じず1992年にとうとうバーブリーマスジドを破壊してしまう。

跡地にラーマ寺院を「再建」するか、バーブリーマスジドを復旧させるかで最高裁まで争われた結果、バーブリーマスジドの跡地からラーマ寺院の残骸が見つかったということになり、

2019年にヒンドゥー教徒にその地が明け渡される判決が降って、とうとうラーマ寺院が完成した。

当たり前の話だけどムスリムはみんな怒りや悲しみに震えているし、ヒンドゥー教徒の多くはこんなやり方が正しいなんて思ってない。

今更ラーマ寺院を壊すわけにはいかないけど、境内にバーブリーマスジドを再建して、日光の二社一寺みたいに仲良くやればいい、としかマジで思わない。

そんな曰くつきのところではあるけれど、北インド随一の新名所として行ってみる価値は必ずある。

負の側面も頭に入れながら、ラーマ信仰の強さを肌で感じれば、今までのインド旅行にない衝撃を得られるだろう。

できればヒンドゥー教や『ラーマーヤナ』の知識があるといいけれど、無くたって絶対感じるものがある。

何故ならここは年間5,000万人の来場を見込んでおり、1日10万人を超え巡礼者数世界一といわれるアーンドラプラーデシュ州のティルマラ寺院を上回る可能性がある。

人数もすごいけれど、巡礼のために色とりどりの衣装を纏い、パリピといっていいようなハイテンションの巡礼者達を見れば、ラーマ寺院のことがよくわかってない人でも必ず心に刻まれるものがあるはず。

ヒンドゥー教をよくわかってない人が行って面白いの❓って思うかもだけど、ヴァラナシにはみんな行ってるじゃないか❗️

そのヴァラナシからは車で4.5時間とたくさんの人が移動するデリーからジャイプルより近いし、列車は最速3時間3分とさらに速い。

日本人にはあまり知られてないけど、ガンジス河とヤムナー河(デリーやアーグラーを流れてる河)が合流するヴァラナシに匹敵する聖地であるイラーハバードもアヨーディヤからヴァラナシと同じくらいで行けるし、イラーハバードとヴァラナシはもっと近いから、

デリー・アーグラー・ジャイプルのゴールデントライアングルを周遊するのとそれほど変わらない労力で、ヒンドゥー教のなかでもトップクラスの聖地を巡れてしまう。

でもそんなことやるのは、ヒンドゥー教に興味ある人だよなぁ。

しかしながら大量の需要が見込まれるため、主要都市と直結するインフラ整備も行われている。

もちろんラーマ寺院の開基に合わせて昨年末アヨーディヤーに空港ができ、デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ、ベンガルールなど各地からの便が就航開始、ないし近日中に開始予定。

デリーのアーナンドヴィハール駅からは超特急ヴァンデバラトエクスプレスが8.5時間で結び、1泊2日の旅もできるようになったし、

州都ラクナウとゴラクプルを結ぶヴァンデバラトエクスプレスもアヨーディヤーを経由し、どちらからも約2時間。

ゴラクプルはクシナガラやルンビニーへアクセスする拠点として仏跡巡りをしていれば必ず通るところ。

また、アヨーディヤーから祇園精舎のあるシュラヴァスティも車で2.5時間ほど。

つまりヒンドゥー教の聖地でありながら仏跡巡りと妙に相性がいい。

それって実は当然の話で、釈迦が滞在したコーサラ国という国があるけど、その最初の首都がアヨーディヤー、次の首都がシュラヴァスティ。

そしてラーマはコーサラ国の王子なんだよね。

ラーマが生まれ育ったアヨーディヤーがヒンドゥー教、釈迦が逗留したシュラヴァスティが仏教の聖地になるのは自然の帰結。

一方でラクナウはアワド王国というイスラーム王国があったところでビリヤニが有名。

とても近いところで仏教、ヒンドゥー教、イスラームの要素が一気に味わえるってすごくない❓

完全にお寺の檀信徒の集まりなら、ビリヤニとかラーマ寺院なんてありえないかもだけど、もっと緩い仏跡巡りなら是非こーゆー要素を入れたらいい。

仏跡とビリヤニ目的の人が一番アヨーディヤーに行きやすいっていうのが実情なんだよね。

仏跡巡りの方も国策でインフラ整備が進んでいるので、昔よりずっと行きやすくなっている。

そーゆー旅に是非ともアヨーディヤーのラーマ寺院を加えてやってほしいな。

ガチガチのヒンドゥー教聖地と思いきや、実は…

って話。

ついでに書いとくとブッダのつかないガヤーもヴァラナシやイラーハバードに匹敵する聖地なのに、ブッダガヤとヴァラナシに行ってガヤーに行かない日本人がやたら多くてとても哀しい。

それってもちろんうちらの力不足でもあるんだけどさ。ブッダガヤ行くならガヤーも行こうぜ、いやホント。

それじゃあバイバイなまらステ🧡厚沢部煮切でしたっ✨

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