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途中下車を知らない若者たち

こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

各SNSを見てくれてる人にはおわかりの通り、いま紀州を旅している。

昨日は夜行バスで朝白浜に到着、

白浜と田辺だけの短距離の移動で終わったけれど、

今日は田辺から御坊、湯浅、紀三井寺、和歌山と4回も途中下車して和歌山市駅から南海電車に乗った。

これを白浜から和歌山市まで1枚の切符しか買ってない、と言ったらご年配の方には当たり前のことだろーけど、今の若い人には驚かれるだろうね。

JRの普通乗車券は100.1km以上だと、距離にあわせて一定日数の間、同一方向で行く限り途中下車が自由に行える。

白浜から和歌山市までは108.8kmでこの要件を満たす。

ちなみに有効期限は200kmまでは2日間、200.1kmから400kmまでは3日間、その後は200kmごとに1日増えていく。

今回は2日間の間に、白浜➡️紀伊田辺➡️御坊➡️湯浅➡️紀三井寺➡️和歌山➡️和歌山市と降りまくって、まさに使い倒したといっていい。

和駅(和歌山駅)ではなく市駅(和歌山市駅)まで買ったのは、白浜からの運賃が同じであり、このあとかつ大阪に出る用事があるため南海電車に乗る予定があったから。

和駅からそのままJRで行くこともできるんだけど、調べてみても大阪方面まで通しの切符を買うより南海電車、さらに大阪Metroを使った方が安く行けることがわかった。

そして更に和駅近くの金券ショップで、南海電車の株主優待券も買えて更にコストを浮かせることにも成功した✨

それはそれとして、今回白浜から和歌山市まで1,980円で済んだ移動を、いちいち買ってたらいくらしただろうか。

白浜➡️紀伊田辺 200円
紀伊田辺➡️御坊 770円
御坊➡️湯浅 330円
湯浅➡️紀三井寺 590円
紀三井寺➡️和歌山 190円
和歌山➡️和歌山市 190円

合わせて2,270円。

通しで買うより290円高くなる。

今回に関していえばたかが290円かもしれない。

しかし、もっと長距離の移動をプツプツ単体で買い続け、何千円、何万円と損している人がたくさんいるし、

青春18きっぷなどの乗り放題に飛びつく人も、それって普通乗車券の方が得だよね❓という行動パターンが少なくない。

そしてそれは特に若い人に多い。

その理由は4つあると思っている。

①乗換案内に頼る
乗換案内では乗る分の運賃しか出てこないから、それを受け入れてしまいがち。

②ICカードの普及
今はかなりローカルな駅までICが波及してるしね。あれは、途中下車に対応していないし、そーゆープログラミングにする気もないんじゃないかな。

③窓口販売の減少と販売員の劣化
ご存知の通り、みどりの窓口がどんどん減っているし、旅行会社の窓口で鉄道の切符を買う機会も減って、券売機やネット販売に移行している。また、みどりの窓口や旅行会社のカウンターにいる販売員も非正規雇用者が増えていて知識の習熟度は減っている。そのため「こうやって切符を買った方が安いですよ」というコンサルティングをしてくれにくくなっている。

④鉄道の相対的な地位の低下
昔は国内移動の主役は圧倒的に鉄道だった。だけど今はLCCや早割航空券、パッケージ運賃など航空が昔より気軽になっているし、高速バスも増えた。その結果として鉄道での長距離移動が減ってしまえば、当然乗客の鉄道知識も減る。

IT化によって安く気軽に旅行ができるようになった、という認識が一般的だけども、現実は個々人のリテラシーによる損得がよりはっきりしたといえる。

もっとAIを駆使して、乗客が損をしないような提案をしてくれるようになればいいのだけど。

それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨



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