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終わりと始まりの物語を越えて

 まとめて書いてると結構大変だな、と合間合間で感想をざっくりまとめつつ5部を観終わった。予想外にスッキリした気持ちで終われたので取って出しみたいな形で感想記事を放出(?)する。


第1章~4章

 Re:vale兄さん(敬意をこめてこう呼びたい)たちの尽力もあって月雲了が退場し、アイドルそのもののイメージ回復に向かって業界全体が協力体制に。月雲了の後任・ŹOOĻマネージャーの宇都木士郎、そういえば不思議なくらい出てこなかった社長・岡崎凛太郎を加えてなんだか3,4期の重苦しさは緩和されてるのかな、という印象。
 ドキュメンタリーの企画会議の席でプロデューサーの松永に憤る姉鷺については終始「そうだよなあ…」になってしまった。松永に責める意図はホントになかったんだろうけど、TRIGGERを追いやったのは月雲了(が牛耳っていたツクモの権力)であり、それに逆らうことが出来なかった業界全体の問題であって同情の声だって封殺していただろうに(そもそも同情されてないんだったら月雲了を追いやる動きすらなかったろう)
「論点のすり替えと責任転嫁が激しいなこんにゃろう…!」
と過激なTRIGGERシンパになってしまった。まあなんというか彼なりに気遣ってたつもりなんだろうけどどう考えても言葉選びが悪いから反省してほしい(下岡さんはナイスちくり)

第5章~8章

 当事者たちの心境をよそに、世間的には二年連続でブラホワ優勝のIDOLiSH7が大人気で、個人個人の仕事ぶりもそれゆえに事務所・寮の移転も考えざるを得ない段階になっていますね。環が7人バラバラになるの嫌がってる風なの、そりゃそうだよね…
 八乙女社長がそうだったけど、天も龍之介もファンは庇護すべき存在ではなくてしっかり見極めてられる「強い存在」として捉えてるのがなんだかグッとくる。
 宇都木が裏のある奴だったらどうしようかとハラハラしてしまうけど、もしかして本当にいい人なのか…?ŹOOĻが段々人間味を取り戻していってるというか、みんな構って愛されたい奴らなんだな、というのが出てきてる。
 1章冒頭で出てたゼロ関連のなにかが動き出している…?

TRIGGERはもはや泥の中でも光り輝けるぐらいの強さがある

第9~12章

あまりにも温かい3ショット…

 続き読み始めるぞ、と意気込んで即読むのがストップしてしまった一枚。誰より優しくて自信がなくて、それゆえに心ない言葉で傷ついてしまった三月が自分のことを好きだ、とはっきり口に出来るようになった。そればかりか二人に対しても「自分が好きだといいな。そうでなかったら俺がその分、好きでいられたらいい」なんて言えるまでたくさんのものを得たんだな…
お前さんは優しくてかっこいい男よ。
 怒りはあったけど、それもTRIGGERを思ってのこと。本人たちが受け入れるのならばそこに異は唱えないのが姉鷺…もうずっと共感してばかりだ。

直接かかわりがあったわけではない人達にとっても希望であってほしい

TRIGGERがテレビに帰ってくることで本人たちはもちろん、表に出ない多くの人の救いになってるんだろうね…
 宇都木が出しゃばるわけでもなく潤滑油としてŹOOĻの仲を取り持ってるのすごい。最初警戒されてたけどもうすっかり懐に入り込めてるな。マジでそのままŹOOĻのことを頼む。
 ゼロの舞台…九条貴匠が何をしようと、いやさせようとしてるのか。TRIGGERに…というよりは天にゼロを演じさせることで何をするつもりなのか、何が起こってしまうのか。これまでも話には出ていたけど、特にこの5部はアイドルの「終わり」について向き合う話だな…

第13~16章

 一織は自分さえ客観視して物事を冷静に分析、対処できるパーフェクト高校生で生意気な物言いをしてしまうことはあるけどそのくせロマンチストなところがあって時に頑固で情熱溢れる男だけど(早口)、大事な人から嫌われたくないって気持ちも結構強かったんだな…
(回りくどく誘導してたね…?)小鳥遊マネージャーに背中押してもらって、三月が受けとめてくれて、決死の覚悟で打ち明けられて良かったな一織…まあ、打ち明けられた面々がなんともあんまりな反応だったけども(笑)
こういうのは得てして本人の想いとは裏腹だったりするよね。
 九条貴匠にこんな迷いがあるというか、何から何まで入念な計画性のもとに舞台の演出やってたわけではなかったのか…天の立場の方がずっと強く見える。TRIGGERに気を取られてるうちにMEZZOにまた複雑なモヤモヤが…
 
 九条鷹匠は陰謀を企んでるわけでもなく正解がずっと分からないまま、霧の中を彷徨ってたんだな…正直誰かが酷いことになると思ってたからこのエンディングを迎えられるとは思わなかった。時代は越えられたということか…
ムビナナの景色がだいぶ見えてきた…

なんちゅう笑顔をしてくれるんや…(´;ω;`)

終わり

 正直、大きな禍根は6部まで持ち越すのかと思っていただけに拗れの元凶があらかたスッキリする終わり方で驚きだった。まだ解決していない課題もあるけど、この流れなら変なことにはならないだろうと向き合える。
そう信じさせてくれる幕引きだった。そしてムビナナの世界に至る道が見えてきた。


 

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