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2021年3月 本紹介

100冊チャレンジの三か月目。今月は、大学の卒業に伴って、新生活の準備をしながらのバタバタ月間だったので、まとめて読書をする時間が取れなかった一か月でした。

なので、短編の小説や新書を中心に10冊読みました。

駆け足で振り返ります。

(1)〇に近い△を生きる/鎌田 實

<エピソード>

私がお世話になっているミカン農家さん。彼はそこに関わる人の個性を「おもしろおかしく」育ててくれる人。彼が読んでいるであろう(トイレに置いてあったので、読んでいるであろう)この本が気になり、古本屋で見つけて購入した。この本の最初に出てくるこの文章を、大学を卒業する前に知ることができて「仕事」で大切にしたいことに気づくことができた。

仕事とは、相手の見せ場を作りながら、自分の得意技で必ず勝利をもぎとること。「がんばらない」けど「あきらめない」のが大事

(2)さいはての彼女/原田 マハ

<エピソード>

大学の先輩としている「本通」で先輩からいただいた本。本を読み終わって、なぜ先輩がこの本を私に送ってくれたのかが少しわかった気がする。様々なことに取り組み、「完璧な自分」を追い求める事も大切だけれど、それよりも日々出会う人や物との時間を大切にしていきたいと感じました。

(3)都会からはじまる新しい生き方のデザイン/ソーヤー海

(4)【マイナビ文庫】やさしくわかる アーユルヴェーダの教科書/西川 眞知子

(5)一人称単数/村上春樹

今でもふと思い出すこの文章。数学や生物の解答は基本的に一つであるけれど、国語も社会の解答はいろいろなのだものな。

もちろん「比較的理にかなった解答」みたいなものは最大公約数的に存在するだろうが、文学において比較的理にかなっていることが果たして美点であるのかどうか、そこには疑問の余地がある。

(6)オンラインでもアイスブレイク/青木将幸

<エピソード>

大学在学時はファシリテーションという言葉を感じながら生活をしてきた私。ただ、会議のオンライン化によって「アイス」があるまま会議やイベントが進行してしまうことがよくあった。そこでどのように工夫して緊張感のないオンライン会議を行うことができるのか悩んでいた時にこの本が出版されると聞き、予約購入をした。これからもこの本を活用する場面が増えていきそう。

(7)気候変動から世界をまもる30の方法: 私たちのクライメート・ジャスティス!/国際環境NGO FoE Japan 気候変動・エネルギーチーム

(8)その日暮らしの人類学/小川さやか

(9)都市と地方をかきませる/高橋 博之

この本の最後に、作者・高橋さんが思い描く日本の展望として「1億総百姓化社会」がある。農家や漁師ではなく、百姓である。野菜や米だけを作るのではなく、様々なことができる人のこと。そんあ人が増えていけばいいなあと思い、わくわくする言葉だった。

(10)アイヌの権利とは何か/テッサ・モーリス=スズキ

一ヵ月10冊を読めるようになると、自分の視点が広くなるなあと思う。4月はどんな本に出会えるだろうか。

素敵な4月をお過ごしください。


新しい景色を訪ねたいと思っています。そして、そこで感じた、音や風、空気、人の温かさをnoteに。