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ひだまりの丘ガルテン

コミュニティガーデンを静岡で。
こんな夢を抱きながらオーストラリアから帰国。それから約10ヶ月。

1月20日 畑の状況を確認しながら、石を掘り出す。

トマトのような石も、じゃがいもみたいな石も、出てきた。看板も設置、“私たち”の場所を象徴してる。
この日から3日間、仲間と一緒にこの「お宝さがし」は続いた。
「大マグロです!!!」「でっかい」

そんな会話が続いた。そして、1月31日、畑の中に木道を設置。
大学の薬草園にあった台風で倒れていたカイヅカをチェーンソーで切断。
どれをどこに置こうか、段差をつけようか、そんな話をしながら。

2月4日、花や木、野菜を移植した。
今ガルテンには、チョウセンアザミ、ウイキョウ、ブルーベリー、シラン、ホソバヒイラギナンテン、ラベンダー、キャベツ、大根、いろいろな花が生きている。
私たちと一緒に息をして、呼吸をしている。

学生だけではなく、大学の先生(理系も文系も、そんなのここでは関係ない)、
地域の方も、外国籍の方ももちろん、一緒に手を汚す。
お金がない私たちに、器具を支援してくれたり、知識を教えてくれる人。
「わさびは?どうなったの?」といつも芝生公園を散歩するご夫婦に声かけられたり。
「がんばってるね、間引きしていっちゃおうかな」と警備員の人もニコニコ応援してくれる。
本当にたくさんの人と一緒に、つくっているガルテン。
まだまだ、だけど、野菜も「完成」がないように、この「ひだまりの丘ガルテン」も完成しない。

そんな未完成でいい、この畑を耕し、人を耕し、社会を耕していきたい。
いまある社会に、私たちは畑を耕すことで訴えたいことがある。

野菜は土づくりから。いい土でないといい野菜はできない。
豊かな人がいないと、たくさんの人が自分らしく生きれる社会はできない。
だから、まずは私は畑を耕す。

ブルーベリーの芽、球根の芽が出た、今日。
明日も新しい芽が出るはず。
今日もたくさんのひとへの感謝を忘れずに、耕します。

新しい景色を訪ねたいと思っています。そして、そこで感じた、音や風、空気、人の温かさをnoteに。