最近 2022.3.19らへん

新しいバイトをはじめた。なん業種めなのだろうか。そろそろ二桁に到達したような気がする。

新しきば先は新顔のわたしにも優しく仕事をおしえてくれる有難いところである。家からもそう遠くないうえに駅から近いという100点のアクセスを誇るため、申し分のない職場といえるだろう。

ある一点をのぞいて。

その職場では様々な年齢層のひとが労働に汗を流していて、わたしのような若輩者から漬け込んだ梅干しのような老人まで多士済済なのだが、ひとり様子の異なる男性がいる。

歳の頃60~70代のように見受けられるそのひとは
びっこをひいていて、そのうえ呂律もあまり回っていない。
そしてあんまり仕事は得意でない。

そのひとは職場で明らかに軽んじていい存在として扱われていて、明らかに周りから強く当たられており、陰口を叩き倒されている光景をしばしば目にする。

事実仕事ができないのは入って日の浅いわたしからみても明らかなのだけど、先の身体的特徴もあるし、わたしはどうも同情的なまなざしを向けてしまう。

だれに対しても敬語で話すようなところや最低限の清潔感がある(比較的ラフな職場環境において革靴をはいているし腕時計をしている)ことから根っからどうしようもないひとではないことがしのばれる。それゆえ足や呂律も先天的なものではなくなにかの事故に遭って後遺症が残ってしまったのかなあ、などと邪推をしてしまう。

後期高齢者に足をつっこんでいる状態でたくさんの情報を処理しろといってもなかなかきびしいことは想像にかたくない。シフトがかぶる度に憐憫の二文字が脳に浮かぶ。

加えて該当するひとのいないところでそのひとのネガティブな話に興じるっていうのはなんだかもどかしさをより加速させる。言葉になかなかしづらいけれど、どんよりする。このへんはわたしがバイト先で一切ひととお喋りしない理由のひとつでもある。

つらつらとかいてはいるものの、別に職場の上司に対して怒りを抱いているわけではない。新人のわたしを邪険にするでもなく優しくしてくれるし、責任者のひともよく困ったことはないか話かけてくれる。わたしは自分が入社する以前のことはなんにもしらないため、わたしの観測以上の取り返しのつかないミスを繰り返している可能性だって無きにしも非ず、というかそこそこ長らく働いているらしいからまず間違いなくそうだろうし。

わたしはこの年寄りを眼前に、じぶんの50年後がしのばれてとても切ないきもちになっている。
自分も老いたらその時おんなじコミュニティに属する若人にこの老いぼれがと罵られ虐げられるのだろうと思えば、いまからとても憂鬱である。歳とりたくない長生きしたくない。

もともと長生きするつもりは毛頭なく安楽死の導入ならびにその適用を望んでいるのだが、そのきもちがより強まった。 青息吐息で生き永らえてもあんましいいことなさそうだなあと思う。おそらく日本にいる限り安楽死が導入される日なんぞこないし、わたしは野菜中心の食生活をする非喫煙者ゆえ長生きルート一直線なのですが、、