自立支援医療を受けて、雑感

自立支援医療をうけさせていただいて1年が経とうとしています。この際だから諸々を共有することで見知らぬだれかれかの助けになればと思ってなれないnoteをかきます。だれも見やしないだろうけど。

まずもってこの自立支援医療とはなんぞやというお話なのですが、

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
厚生労働省

とあり、医療費の助成が受けられるものなのですが、わたしは心身の心のほうで制度の対象となったわけです。とはいえわたしの症状は全くもってたいしたことはなく、お世話になる必要があるのだろうかとおもっていたのですが、病院の先生に幾度となく助成を受けることを勧めていただいたこともあって制度を利用する運びとなりました。

この自立支援医療は申請に際して医師の診断書がいるため、かかりつけの先生に書いてもらう必要があるのですがその診断書には重度の○○(病名)と記されていたので、自覚症状に乏しかったことが判明致しました。存外つよい子かもしれない。

診断書がもらえたら申請です。助成の申請は住んでいる地域の窓口(たぶんだいたいお役所)で行います。診断書や保険証をはじめとするいくらかの書類などを用意しましょう。地域によっては障害福祉課のようなものがあるので、お住まいの市区町村の役場のホームページをつぶさに確認するとよいと思われます。

わたしは申請をする際となりの窓口にかなり精神面が仕上がっていらっしゃる方がいて、辺り一面にただならぬ空気感を漂わせていました。役所の方々にはわたしもこのひともおんなじようなものとしてみられていると思うと、微妙なきもちになりました。事実わたしも同じ穴の狢だというのに偉そうですね。

この制度を受けることでどんな恩恵が得られるのでせうかというお話になるのですが、メリットとしてはなんといっても診療費がとてもお安くなることです。申請後はじめての診察で領収書をみたとき、嘘だッ!と竜宮レナのような声がでそうにたりました。領収書に燦然と輝く3桁円の数字にわたしは目眩がしたことを覚えています。

しかしながら、その安くなったぶんを補填するのはきっとだれかのお金たちなわけです。わたしは税制や法律にとても疎いのですが、おそらくはそうなのでしょう。
様々なやさしいひとたち、頑張っているひとたちのお力添えをいただいてわたしは生かされているとの実感が得られるので、とてもいきていくのがくるしくなります。くるしさのあまり、ぶんしょうにひらがながふえます。
そうすると心療内科をなかなか受診しなくなりますね。これもメリットなのではないでしょうか。わたしなんぞのためにだれかの貴重なお金が、、と考えると病院の予約をする手も止まるというものです。できるだけ薬の消費を抑えたいからレキソタンを割って服用するようになります。思わぬ形で精神疾患を克服しつつあるとも考えられて、すばらしいですね。

こういう性格だから心療内科ならびに自立支援医療のお世話になるのだとわかってはいるのです。わかってはいるのですが。

ここまでメリットを述べましたが、対してデメリットはどういったものがあるのでしょうか。こうした助成に尻込みする理由のひとつとして、ローンなどが組めなくなるのではないだろうかという懸念の発生というようなものがあるかと思いますが、わたしの知る限り特段そんなことはないです、ぜんぜんローン組めます。

性質上事実上通う心療内科と薬局が指定されるという制約はありますが、多くのひとにとってこれは深手とはいえないでしょう。たまに病院を取っかえ引っ変えする方もいらっしゃるようですが、その方々には辛抱して頂くほかないです。

さて、この自立支援医療、有効期間は1年なのですが、わたしは更新が果てしなくめんどうなのでおそらく来年は適用されなくなります。
罪悪感から解放されるため来年度は病院へ足が向くことでしょう。3割負担に戻るため金欠は免れないので心が荒みそうです。再来年はまた自立支援医療のお世話になるのかもしれないですね。