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無味無臭ならむしろ病気を選ぶ。【ライナーノーツ】

※パラノイア。
ある妄想を始終持ち続ける精神病。妄想の主題は、誇大的・被害的・恋愛的なものなどさまざまである。偏執(へんしゅう)病。妄想症。


毎週一個以上上げる動画ノルマ、さて今回は前回の記事でも述べた「やりたい事の本番」

Laputa aki追悼&10/10生誕特別企画 / Starting paranoia 叩いてみた。SIDE:InnoGre


をお送りする。
これも前回書いたものであるが僕がよく言うパラノイアとは上記にあるような病気ではなく誰も寄せ付けないほどの激しい執着という意味である。
まあそれを病気というのかもしれないが笑
人間が自分の生命や人生から切り外せないほど頭の中にこびりついて離れないものはある意味全てパラノイアだと思っている。


1年前、去年のちょうど10月によく絡んでいただく、ゲームの趣味もかなり近いフォロワー様から一つのゲームとゲーム会社を紹介してもらった。

それが通称イノグレ。イノセントグレイという会社のゲームだった。
ちなみに動画のタイトルにもあるSIDE:InnoGreとはそういう意味だ。
この前のはSIDE:Yoritoという事で追悼の意味も込めて純粋に僕の演奏だけを先に流させてもらったが。


最初にYouTubeで何個かオープニングを視聴してみたが、あまりピンと来なかった。
しかし調べていく内にとんでもない事が判明する。
このゲームのサウンド担当は別の作品で僕が20年以上前から聞き続けているクリエイターが担当しておられ、しかもその人は僕の近年大好きなKeyとも関わりがあった。
なおかつギャルゲー、エロゲーにも関わらず萌えなどは置いといて僕の大好きな探偵ものやミステリィをこの時代に持ち込む本格シナリオ。
調べれば作者は八つ墓村や犬神家の一族でも有名な横溝正史先生に影響を受けているのだとか。


ちなみに僕の父と母は、母が公園で横溝正史先生の本を読んでいると、父も好きだったのでそれ好きなんですかとナンパしたところから付き合いが始まったらしい笑笑笑


父は昔から刑事ドラマや探偵小説が好きだった、だから僕も推理力などは皆無だがその影響を受けて学生の頃から江戸川乱歩やシャーロックホームズなど図書室にあるやつは全て読んでいた。

大げさな話、探偵小説がなければ、両親の好きなものがそれで共通していなければ僕はこの世に生まれていないかもしれないのだ。
当然僕がこの手の物や作品に執着しないわけがないのだ。これはもはや遺伝子レベルのお話で。


このイノグレの処女作が出たのは既にだいぶ昔のものであるが、その頃の僕はバンド活動に忙しく成り上がるために必死でゲームどころではなかった。
近年は幸か不幸かコロナでバンドを誰かとやるという事自体が激減していてゲームを楽しんだり今まで知らなかった方とお酒をご一緒していただけるような時間もある。


まるでこの作品を絶対に今やれと誰かが言っている気がした。

つまりいつも言っているようにタイミングというのはやはりそいつにとって一番いい時に来るのだ。




そして1年前のちょうど今、ボックスセットのようなものを買ってみた。


このタイミングですらはっきり言って気持ちが悪いほどだ。
だって去年の今頃そのフォロワー様が勧めてくれなかったら10月にこの作品を買っていない。
今回たまたま動画にしたパラノイアを歌うボーカルの誕生日は10/10。
言い方は悪いが8月に亡くなっていなければ10月に動画にする事もなかった。
お分かりだろうか、意図も計画もしていなかったのに結局タイミングはこのように集束して来るのだ。本人が望まずとも。




いや、もしかしたらその人や作品への思いが強ければ強いほど。
人の意志は何かを呼び寄せるのかもしれないね。


イノグレが明言しているがイノグレ作品全体に出てくる言葉や特徴がパラノイア。主人公も犯人も登場キャラもみな何らかのパラノイア、下手したら病気や障害レベルで抱えている。
結果このイノグレ作品は僕にとってのパラノイアになった。
僕にとってのパラノイアなゲームというのはこのゲームのヒロインや主人公が絶対幸せになってほしい、笑ってほしいという事を実在している人間のように考える(妄想する)レベルの事だ。


ちなみにその一番が何度も話してきた
EVE burst error
だ。以前にも言ったが僕が人生の最後に何か一本ゲームをやれと言われたら間違いなくこれをやって死にたいくらいのレベルだ。
EVE burst errorも僕にはパラノイアなのだ。

もう一度繰り返しておこう。
※パラノイア。
ある妄想を始終持ち続ける精神病。妄想の主題は、誇大的・被害的・恋愛的なものなどさまざまである。偏執(へんしゅう)病。妄想症。



前回の記事でも語ったが僕がバンド活動を始めるにあたって、大きな影響を与えた3大バンドがいる。
その一番最初のバンドにROUAGE(ルアージュ)というのがいるのだが、このバンドがいつもライブの最後の方にやる「暴れ曲」(メロディーやテイクの完成度などは度外視で観客と一緒にブチ切れたように暴れるナンバー。ライブのセットリストでは大体後半に持ってこられる。例えで言うとX JAPANのXとかがそれ)
にパラノイアという曲がある。

僕が生まれて初めて聞いたパラノイアという言葉がそれだった。
ただこれはサラッと聞いてもらえれば分かるのだがとても動画にして何かが響いたり何かと絡み合うような歌詞や曲調ではない笑

と思ったが意外とこのドロドロ感はイノグレと合うかもしれないな笑


いや違う、僕がやりたいのはそういうのではないのだ笑
僕がやりたいのは歌詞の世界観と映像がきっちりと合ったものなのだ。
Keyで映像を拝借している「カギドラ。」のように。



話を戻そう、その3大バンドの二つ目が前回動画に上げたLaputa(ラピュータ)なのであるがこのバンドにも今回の曲の「スターティングパラノイア」のようにパラノイアという単語が入っていた。


つまり最初に「スターティングパラノイア」を聞いた時、僕はROUAGEのパラノイアを思い出したし、イノグレを去年初めて知った時にLaputaとROUAGEを思い出したのだ。パラノイアという言葉を当時知らなかったから辞書を引いて意味を調べたものだ。
だからカギドラ。のようにイノグレもいつかこのスターティングパラノイアを合わせたいと思っていた、いわばカギドラ。の番外編なのである。


だが悲しいかな、いつかやりたいと思っていたそれは今回Laputaのボーカルの急死というタイミングできてしまった。
出したい時に出すのではなくここでやるしかないというタイミングになってしまったのは少し残念だ。でもだからこそ沢山手間をかけて構想を練って作らせていただいた。


いつにも増して長い話になってしまっているが僕の大好きなバンド、最近大好きなゲーム達との共通点はこんな所だろうか。
いや大好きというレベルではないのだ。
このバンドたちも今の僕を形成するために多大な影響を与えているし、イノグレ作品にしてもまだ全てをやったわけではないので依然取りつかれているパラノイアなのだ。


僕の友達にも知り合いにもいるが、人生が無味無臭な人たちがいる。
食べるために生き、生きるために仕事をして休日はひたすら寝ているような人たちだ。なんなら半引きこもりのような人もいる
趣味はない、家族や恋人ともいない、友達も少ない。
バカにするつもりはない、とりあえず生きる事は大事な事だし趣味や関わりが少なければお金だって貯まる、まず何も考えず会社や社会の歯車になることだって大切だ。
だがたまに話すと本当にやりたい事も野心も夢もなく、人生なるようになるし明日死んでも構わないし、かといって自殺をしたいわけでもなければ投げやりになっているわけでもない人間を見るとこちらが不安になってくるわけだ。余計なお世話なのだろうが。


皆さまには何かこだわりや執着はあるだろうか。
お仕事、趣味、家庭、自分がこれがしたいから、誰かと生きたいからと思う何かや誰かがあるだろうか。
僕は少ないけどある。
それが音楽であり、プロ野球観戦であったり、シナリオをまだまだ見たいゲームだったりお酒を飲める友だったりする。
多趣味のつもりだが執着をしているものは少ない。
逆か。少ないからこそ執着しまくって生きている。
僕にとってのパラノイア(執着)は確かにある。
例えば嫁や彼女が好きすぎてもっと一緒にいたいからでもいいんだ。
それもパラノイアだ。
もっと金が欲しい、もっと出世したい、もっと整形したい、もっと筋肉をつけたい、そのために人生を賭けてもいいし投げ出してもいい。
そんな執着、パラノイアは皆様にあるだろうか。
もちろんなければいけないなんて事はない。
人の生き方なんて人それぞれだし。
ただそれが濃い人は僕とウマが本当に合う人なんだろうと思う。



それが病気や障害、お前はちょっとおかしいねと人から蔑まれたり気持ち悪がられたりするレベルのものであったとしても。
僕は無味無臭でいるよりは拘るという病気で死んでいきたいのだ。
拘るものをやり尽くしてしゃぶり尽くして死にたいのだ。
それがまだ何もやれてないから死にたくないし死ねないのだ。


それがなければ逆にとっくに死んでいたかもしれない。
音楽もゲームも僕にはパラノイア。
皆さまの時間や機会が許せばこれからもそんな僕の執着という病気に触れてもらえればこれ幸いだ。



この曲のタイトルはスターティングパラノイア。
この動画もまた新しく始まるパラノイアになる。


強い想いはきっと何かや誰かを呼び寄せるのだ。
僕もそこに執着し、助けられて生きている。




今回もお読みくださりありがとうございました。


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