立川国際中帰国枠作文試験 H31過去問解説
みなさん、こんにちは。
作文講師のかんのきょうこです。
公立中高一貫校の適性検査では、作文を書かせる学校がほとんどです。
過去問をご覧になった方も多いと思いますが、作文に関しては解答が省略されています。過去問で練習をしようとしても、模範解答がないため、どのように書いたらよいのかの基準がわからずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、公立中高一貫校の過去問で、書き方の解説と参考例をご用意いたしました。
今回は、2019年度 東京都立 立川国際中の帰国枠試験を解説します。
立川国際中の公式HP 2019年度帰国枠過去問へ飛びます。
http://www.tachikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000275250.pdf
作文試験の内容は、以下の通りです。
<日本語による作文> 2018年、プロ野球の大谷翔平選手がアメリカメジャーリーグで新人王を受賞しました。大谷選手は投手でありながらチームの中心的な打者でもあり、大きな話題となりました。あなたは、1つのことをやりぬくことと、複数のことを同時にチャレンジすることと、どちらが大切だと思いますか。自分の立場を明確にして、その理由を述べなさい。理由は、あなたの体験をふくめて、具体的に書きなさい。また、自分が選んだ立場をふまえて、入学後に取り組みたいこともくわしく説明しなさい。なお、字数は400字以上600字以内とします。
まず、おさえておきたいポイントについて確認しておきましょう。
今回のようにテーマが与えられ、そのテーマについて論じる場合、テーマに対しての答えを書いていくことが大前提です。
また、文体は常体でまとめるようにしましょう。
常体というのは、「~だ・~である」という書き方です。
今回の条件は、
ひとつのことをやりぬくこと 複数のことにチャレンジすること どちらが大切か
なぜ大切だと思ったのか、自分の体験をもとに理由を述べること
選んだ立場から、入学後どんなことに取り組みたいか
について書くことです。
まずどちらが大切か、と問われているので、自分の立場を明確にするところからスタートしましょう。
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