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大人の顔色を見る子供 自己紹介その2

前回、生まれ育った環境と就職に際してのスタンス的なことを書いてみました。

書いているとだんだん昔のことを思い出してきたので、備忘録的に書き留めておこうと思います。

祖母は家つき娘でしたので、祖父は信州の遠縁から婿養子に入りました。

ちゃきちゃきの江戸っ子。といった風情のちょっときつい性格の祖母に比べて祖父は本当に穏やかな人でした。父は8人兄弟。私が知っているのは、男ばかり6人。長兄は戦争で亡くなり、唯一の女の子は幼くして亡くなってしまったようです。

男ばかりの中に生まれた女の子だった私は、叔父達に随分可愛がってもらいました。いかにも昭和な感じのファッションの叔父達に公園で遊んでもらっている写真を見ているとなんとなく、叔父達の声がよみがえります。

そんな叔父達は、一番下から先に亡くなり既にみんなあちらに行ってしまいました。

祖母と母の関係は前回少し書きましたが、家の中で強権を振るう祖母に敵う人はいません。

たぶん私が5~6歳の時、久しぶりに母と妹と近所の町中華に行きました。そのことを私は、祖母に無邪気に報告したのですが、視線の向こうにいた母が、しかめ面をして合図をしたのです。

口をついて出てしまった言葉は止められず、後で母に「余計なことを言わないで」と叱られました。

私は何も悪いことを言ったつもりは無いのに叱られたことと、でもそれが母にとって何かしら困った事態を招いてしまったようで、それから自分が思ったことを素直に口に出せなくなってしまったのです。

つづく



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