2010年以降に邦訳出版されたイタリアの児童書

 日本で刊行されている児童書は以下の3つのカテゴリーに分類されるように思う。

1. 図書館中心に配本されている本
2. 書店中心に配本されている本
3. 図書館・書店両方に配本されている本

 2010年以降に邦訳が刊行されたイタリアの児童書について、上記3つのカテゴリーに分類してみた。

1の例
特になし

2の例
「イチゴのお手紙つき」シリーズ(ベアトリーチェ・マジーニ原作/チーム151E☆企画・構成/学研プラス)
「THE LOCK ぼくたちが"世界"を変える日」シリーズ(ピエルドメニコ・バッカラリオ作/学研プラス)
「少女探偵アガサ」シリーズ(サー・スティーヴ・スティーヴンソン作/中井はるの訳/岩崎書店)※1
『13歳までにやっておくべき50の冒険』(ピエルドメニコ・バッカラリオ、トンマーゾ・ペルチヴァーレ著/アントンジョナータ・フェッラーリ絵/佐藤初雄監修/有北雅彦訳/太郎次郎社エディタス)
「ゾンビのホラーちゃん」シリーズ(バルバラ・カンティーニ作/安野亜矢子訳/文化学園文化出版局)
『逃げてゆく水平線』(ロベルト・ピウミーニ作/長野徹訳/東宣出版)
「ねずみたんていノート」シリーズ(ジェロニモ・スティルトン作/KADOKAWA)※2
『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』(ジャンニ・ロダーリ作/関口英子訳/光文社)
『ピノッキオの冒険』(カルロ・コッローディ作/大岡玲訳/光文社)※3
「ピノピノとおひるね」シリーズ(ロベルト・ピウミーニ原作/アンナ・クルティ絵/山本和子翻案/学研プラス)
「フィギュア・ドリーム」シリーズ(リア・チェリ作/サラ・ノット絵/飯田亮介訳/メディアファクトリー)
『古森の秘密』(ディーノ・ブッツァーティ作/長野徹訳/東宣出版)
「冒険作家ジェロニモ・スティルトン」シリーズ※1※2(ジェロニモ・スティルトン作/加門ベル訳/講談社)
「ユリシーズ・ムーア」シリーズ(ピエルドメニコ・バッカラリオ作/金原瑞人訳/学研プラス)※1
「ルンピ・ルンピ ぼくのともだちドラゴン」シリーズ(シルヴィア・ロンカーリア作/ロベルト・ルチアーニ絵/佐藤まどか訳/集英社)

3の例
『青矢号 おもちゃの夜行列車』(ジャンニ・ロダーリ作/関口英子訳/岩波書店)※3
『赤ちゃんは魔女』(ビアンカ・ピッツォルノ作/杉本あり訳/徳間書店)
『あたしのクオレ』(ビアンカ・ピッツォルノ作/関口英子訳/岩波書店)
『海にはワニがいる』(ファビオ・ジェーダ作/飯田亮介訳/早川書房)※4
『弟は僕のヒーロー』(ジャコモ・マッツァリオール/関口英子訳/小学館)※4
『ケンタウロスのポロス』(ロベルト・ピウミーニ作/長野徹訳/岩波書店)
『コミック密売人』(ピエールドメニコ・バッカラリオ作/杉本あり訳/岩波書店)
『桜の木の見える場所』(パオラ・ペレッティ作/関口英子訳/小学館)
『チポリーノの冒険』(ジャンニ・ロダーリ作/関口英子訳/岩波書店)※4
『飛ぶための百歩』(ジュゼッペ・フェスタ作/杉本あり訳/岩崎書店)
『ネコの目からのぞいたら』(シルヴァーナ・ガンドルフィ作/関口英子訳/岩波書店)
『パパの電話を待ちながら』(ジャンニ・ロダーリ作/内田洋子訳/講談社)※4
『古森のひみつ』(ディーノ・ブッツァーティ作/川端則子訳/岩波書店)
『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』(ヴィヴィアナ・マッツァ作/横山千里訳/金の星社/2013.11)
『兵士のハーモニカ ロダーリ童話集』(ジャンニ・ロダーリ作/関口英子訳/岩波書店)
『ぼくたちは幽霊じゃない』(ファブリツィオ・ガッティ/関口英子訳/岩波書店)
『ぼくのパパは一本足』(フランチェスコ・メニケッラ作/飯田亮介訳/PHP研究所)
『みどりの小鳥 イタリア民話選』(イタロ・カルヴィーノ作/河島英昭訳/岩波書店)
『よくばり学園』(ファブリツィオ・シレイ作/佐藤まどか訳/講談社)
『りっぱな兵士になりたかった男の話』(グイード・スガルドリ作/杉本あり訳/講談社)

※1 英語版から重訳
※2 「編集長ジェロニモ」シリーズ(ジェロニモ・スティルトン作/郷田千鶴子訳/フレーベル館/2002.06〜2004.07)の新訳
※3 新訳
※4 原書は児童書ではなく、邦訳も一般向けとして刊行

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