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Verbier Festival 2023

 今年で30周年を迎えるヴェルビエ音楽祭では、音楽祭中盤に記念のガラ・コンサートがあります。出演予定のアーティストのお名前だけが発表されていたのですが、開催が1ヶ月後に迫ったところでようやくプログラムの詳細が明らかになりました。
  Concert de Gala(ガラ・コンサート)は巨大特設ホールSalle des Conbins(サル・デ・コンバン)において開かれる予定で、豪華な出演陣による三部から成るプログラム構成、ゴージャスでいて長丁場なコンサートになりそうです。こちらのガラ・コンサートのチケットはすでに完売しており、チケットを入手できなかった人のためにヴェルビエ中心部にある映画館でライブ放映をすることが決まったようです。その映画館のお席がなんと65スイス・フラン(一万円超)という、まさしくヴェルビエ水準のお値段で絶賛販売中です!

特設会場・奥のテントではコンサート前にVIPな方たちがアペロを楽しんでいます
シャンパーニュ・バー



プログラムの第一部では錚々たるピアニスト達がラフマニノフの前奏曲Op.23の全曲をリレー演奏します。出演予定のピアニストは、カントロフ、キーシン、ババヤン、プレトニョフ、ブロンフマン、ゲルシュタイン、マロフィエフ、チョ、トリフォノフ、ワン。

そして第二部はバッハの「ゴルドベルク変奏曲」の弦楽合奏ヴァージョン(シトコヴェツキ編曲)を、これもまたヴェルビエに集結している弦楽器奏者達が勢揃いで演奏するようです。

第三部はロッシーニ作曲「猫の二重唱曲」、サン=サーンス作曲「動物の謝肉祭〜Herzogによるヴァレゾン風編曲版〜」、イギリスのクリス・ヘゼル作曲「五つの民謡によるメドレー」、ヨハンシュトラウス2世作曲「ポルカ〜ハンガリー万歳」、そしてバーンスタイン作曲「キャンディード序曲」で締めくくられます。
サン=サーンスの「動物の謝肉祭」はヴァレゾン風(あの辺りの山に住む人のことを言うようです)に編曲され、アニメーションや朗読もあるようですから、これも楽しみな演目ですね。オーケストラはヴェルビエ祝祭オーケストラ(VFCO)、ピアノはカントロフとドゥバルグが担当、そこにキャプソン兄弟やB.ヘンドリクス等が加わります。第三部に出演する指揮者はエッシェンバッハ、ガボール・タカーチ=ナギ、マケラ。

30周年ガラ・コンサートの模様は日本時間7月25日の午前1時からライブ配信予定。


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