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観光農園への影響から考える、農業の強さと弱さ

みなさん、こんにちは。
お変わりなくお過ごしでしょうか?

このコロナ禍の中、農業という職業が見直されている、なんて話題も目にします。季節は何も変わらずに進んでいく。ただ、都心で暮らす家族や友人のことが心配です。ほんと、ご安全にね。

そんな農業にも少なからず影響は出ています。
まずは、飲食店の状況から春の高級食材が行き場をなくしました。販売先を一般消費へとシフトしていますが、たたき売りのような状態になっているものを散見します。普段の訳ありとはワケが違う、普段であれば高級レストランで使われるような逸品を格安価格で購入することができる。
同じ農家としては、そうする。そうなるよね。と思います。売り先はなくても、収穫しなければ適期がすぎて、熟しすぎる、大きくなりすぎる。今出荷しなければ、明日には鮮度が落ちてしまう。出荷できなければ、畑にもどされる。超お買い得です。どんどん買って、お家で食べましょう!また食べたいなーって思ったら、ぜひ来年は正規の値段で。いや、それは軽々しく言えないですね。二度と一般消費向けには出てこない食材もあるはずです。

そして、観光農園。皆さんもご存知のように、山梨県はフルーツ王国です。都心から近く、山々に囲まれた農村風景が広がり、近年はインバウンド需要も高く、観光農園は賑わいを見せています。今年に限ってはそれは全く見込めません。

観光農園は、近年のコト消費の人気で山梨県のフルーツ栽培を支え、山梨のフルーツブランドを高めるのに一役かってきたものです。何とか、対策ができないのかなーと。頭の中が観光農園のことでいっぱいになっている今日この頃。

まずは、今年をどう乗り切るか。なのですが、
農家って、自然災害と日頃から向き合っていることもあるのか、自分でコントロールできないことに強い。台風くるー、雪くる―、霜くるー対策しなきゃーってハウス補強したり、ビニール外したり、いろいろするけど、それでも運悪く、農作物ダメになったー。あぁ今年はだめだったなぁ。仕方ない。ってなる。農閑期にバイトするか。ぐらいのことはあるけど、次の作に気持ちは向いていて、強い。たった3年のうちに何度もそういう姿を見ました。

一方で、受け容れることに慣れてしまっていやしないか?とも感じる。
高齢の農家がほとんどで、個々で対策を打っていくのは難しく、値が下がったね、国からの補助金や保険金でなんとかなったね、良かったね。みたいになる感じ。

それが仕方ない部分もあるし、
それで良いんだとも思うんだけど、
食は守るべきものだし、保険はそういうものだし。

ちょっと、頭の中がこんがらがってしまっています。

そう、観光農園だった。
自然災害で農作物がダメになったーは、訳ありでもなんでも、美味しくいただいてくれる人のところに届けるのが1番かもしれない。

でも、今回の災害はいつものそれとはちょっと違う。
農作物は良いものが育っている。観光農園はオープンできない。市場に出しても需要と供給のバランスが崩れてしまって値が下がってしまう。
ちょっと先の未来が予想できて、時間に少しの猶予がある状態で、過ぎ去るのを見ているだけって、なんか変な感じ。いろんな業種が急速に舵を切って新しいスタイルを打ち出し始めているっていう状況で、
どうしたもんかなー。

行動力とアイデア、リスク感度が高い農家は対策をしていく。
だけどね、そういう農家は一握りもいないんです。地域全体の所得を守るために、何かできることないかな。

うちは観光農園ではないけど、気になったことを放っておくのも気持ち悪いので、とにかく地域の人と話をしてみよう。

良いアドバイスあったら、こっそり教えてください。

さて、兼清先生も一緒に考えてくれるのかなー。

では、みなさん、次回までお元気で。
ごきげんよう、さようなら。

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