わたしの看取りプロジェクト24

自宅看取りはいいもんだ

父があの世へ旅立ってから昨日でちょうど1カ月。命日は御嶽山の噴火と同じ日だから、今後あのニュースにふれるたびに父を思い出すことでしょう。

今回、父の介護と自宅での看取りを経験して、みなさんに知ってもらいたいことがわたしの中でだんだん凝縮されてきました。

それは、自宅で家族を看取るってなかなかいいもんだ、ということです。

もちろん、病状や本人を取り巻く環境は千差万別ですから、すべての人がそれをできるわけではありません。
ですが、父のように認知症の末期で、口から食べられなくなった人の場合は、状況が許す限り、自宅での看取りをお勧めしたいと思います。

うちの近所にも夫を自宅で看取った人がいますが、わたしの父の死後、はじめて彼女と交わした言葉は「よかったね」というものでした。
自宅で看取ると、大きな満足感が得られるのです。それは自己満足でもかまわない。ぜひ検討してみてください。

最近読んだ本に、次のようなことが書かれていました。
わたしたちはふつう、「生」のゴール地点が「死」だと思っているが、実は「死」は生まれた瞬間から生の中に内在しているのではないか。

だとしたら、わたしたちは「死」をタブーとせず、ふだんから自由に話し合うべきではないでしょうか。

最近知ったのですが、人間の死亡率は100パーセントらしいですよ。
(2014.10.28)

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