手汗の再発【手術から1年2ヶ月】

去年の5月、手汗の手術(ETS手術)を受けました。

その後、手汗は完全に止まっていたのですが、今年7月のとても暑かった時から左手が少し湿るようになりました。

気のせいだと自分に言い聞かせていたのですが、今は手が湿っているのがはっきりわかる状態です。涼しい場所ではほとんど出ませんが、気温が30℃くらいになると湿ってきます。

手術前(常にタオルを抱えていないといけない状態)よりは遥かにマシですが、
再発はごくまれだと言われていたのでショックです。。

T3とT4を切っているので、1年で再発というのは実際ごくまれなんだと思います。

なぜ、そんなレアケースが起こってしまったのか? 何か原因があるのではないか?

考え続けてふと思い出したのが、今年5月頃に「神経の修復を促す薬」を飲んだことです。特殊な薬ではなく、神経痛などに対して日常的に処方されている薬です。

まず、5月の初め頃に右手のしびれと痛みが出現し、整形外科で神経の薬を処方されて2週間ほど飲みました。

さらに5月下旬、飛行機でライブ遠征に行った後、聴こえが悪くなった感じがしたので耳鼻科に行き、聴神経を修復する薬を1週間ほど飲みました。

これらの薬が全身に作用したために、切断した交感神経も少し治ってしまったのではないか? というのが私の仮説です。

ただ、医学的なエビデンスはないと思います。

手汗手術後の再発の危険因子は何なのか、調べても出てこないからです。

手汗の手術を受けるのは若い人が多いので、神経の薬を飲むこと自体が珍しく、サンプル数が足りないのでしょう。

また、再発した場合は手術をした病院に不信感をもち、別の病院に行くケースも多いと考えられます。もちろん、仕方ないと諦めて受診しないケースもあるでしょう。そうすると、どんな人が再発しやすいのかというデータは取りにくくなるかもしれません。

私の場合、手汗の再発とともに代償性発汗は少しマシになった気がするのと、幸い利き手と逆の左手だけなので、再び病院に行くことは考えていません。

足汗対策も兼ねてダーマドライ(自宅でイオントフォレーシスができる機器)を買ったので、それで様子を見ようと思います。





最後に大切なことを言います。

神経を修復する薬が、手汗手術後の交感神経を修復してしまう可能性は否定できません。

しかし、神経の症状があって薬を処方されたのに自己判断で飲まない、というのは止めた方が良いと思います。

なぜなら、万が一神経の障害が残ると手汗よりも深刻だからです。

私の場合は特に、右手の動きや聴覚というきわめて重要な機能を治すために神経の薬を飲みました。

手汗の再発を恐れて薬を飲まず、右手や聴覚に障害が残ったら、ものすごく後悔したと思います。

なので、医師とよく話し合う必要があると思います(整形外科医が手汗の手術に詳しい可能性は低いですが…)。

まだエビデンスはありませんが、もし神経を修復する薬が切断した交感神経に作用するのなら、重度の代償性発汗の治療に使えるのではないか??と考えています。

手汗や代償性発汗の深刻さがもっと広く知られ、研究が進むことを祈っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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