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歴史研究: そば

先日、ネットを見ていたら、またまた韓国人が
「そばは、韓国が起源」とわめいておりましたので、ちょっと調べてみました。
(そういえば、今日、そばセットを食べたのであった。おいしい!)


天ぷら、冷たいそば、シラスご飯、煮物2種類、これで1600円くらい。安い!

まず、「そば」といっても、植物のそば(穀物)と、食べるそば(麺類になっているもの)で、2種類があります。(正確には、粉にして練って食べたりもしているので、3,4種類になりますが・・・)

(1) 原料としては高知県にある遺跡から蕎麦の実の花粉が発見されて、9000年以上前だそうです。
(2)  食品としては奈良時代以前から食べられていたけれども、粒のままで煮炊きされて食べられていたようです。
(3) 平安時代は主食といった意味でなく、非常食的な位置づけでした。そばって、肥沃でない土地でもできますもんね。
(4) 粉にして食べ始められますが、「そばがき」ですね。古い食べ方ですね。
(5) では、麺状態になったのは、江戸時代ですね。「そば切」と呼ばれます。これで、今のそばと同じ状態になりました。落語に「時そば」ってありますね。
(6) それでもびっくりなのは、醤油のつゆでなくて、みそベースだったそうです。わあ、びっくりですね。

 じゃあ、世界ではどうかっていうと、一番有名なのは、フランスのそば粉のガレットじゃないかなと思います。日本でも、クレープにして、ベーコンや卵をつけて、食事クレープとして食べさせてくれるレストランがあります。おしゃれなので、女性に人気です。
 そういえば、寒い国のロシアやウクライナでも食べているみたいです。
 だいたい雑穀的位置づけなので、米がとれない寒い場所で栽培されますもんね。

三國シェフも、家庭用のそば粉のガレットを作られています。
レストランじゃあ、四角に折りたたんで、真ん中に卵を入れて焼いてますね。

 ロシア料理のそばをみつけました。これは、まじに皮をむいて穀類の粒粒のまま、煮てますね! (わからないけど、これは見たことがあるなあ・・・。都内にロシア料理店があって、メニューにあったかもしれない。)


 でもよく考えると、「中華そば」で売っているのもありますね。ラーメンと同じようなのですが、素材は小麦粉です。沖縄そばも、黄色っぽいので小麦粉ですね。
 よくみる茶色いそばは、「日本そば」といわれます。


 さて、韓国でも独自のそば粉を使った料理はあるのですが、外国人が「日本のそば、おいしい!」というときに、韓国人が「そばは、韓国起源」とわーわーいうのは、日本に似たざるそばや温かいそばです。しかし、実はそれって、日本が統治していた時代(いわゆる日帝時代)に、日本から持ち込まれたものを、ちょっとアレンジしただけのものだったのです!!
 つゆは韓国人が好みのように、甘くなっているらしいですし、わさびは韓国ではほとんど食べないから、いつもの唐辛子とかを混ぜているようです。

 他には、そば粉を使っているけど、じゃがいも粉を使って、切っているのではなくて、押し出して麺状にしたものが、韓国そばと呼ばれているようです。そういえば、冷麺は韓国由来で、焼肉屋さんででてきますね。あれもそばっぽいですが、日本そばとは色も舌触りもぜんぜん違います。

 これですね。

「メミル(메밀)はそば。グクス(=ククス、국수)は麺。日本統治時代に伝えられ、韓国で定着した日本料理のそばを指す。モミルグクス(모밀국수)、あるいは日本語をそのまま流用してソバ(소바)とも呼ぶ。日本でいう、ざるそばやもりそばを指すことが多いが、かけそば、冷やかけそばを指すこともある。日本のそばとよく似るが、コリアナイズされている部分も多く、麺にでんぷんを加えることでネンミョン(冷麺/냉면)にも似たつるんと弾力のある食感になっていたり、鰹節ではなく煮干しを用いたつゆは甘さがかなり強めになっていたりする。」


 まあ、そんなわけで、違うやんって話でした。まーた、「起源うそ」でしたね。
 9000年前って、韓国は5000年ほど朝鮮半島が無人だったので、その時代じゃないかな。
 

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