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日本最古級神社 八咫鏡以前に作られた鏡が祭られている神社 日前神宮と國懸神宮 他

先日、一番古い神社の話をしたのですが、それは要するに、一番最初に古い神様ですから、伊弉諾・伊邪那美関係です。
(生まれてすぐ死んだ淡島と蛭子、カグツチは除外します。なんの功績もないので。)

では、その次くらいに古い神様の神社はどこでしょうか?

伊弉諾、伊邪那美の子供がたくさんいるのですが、三貴子の天照大神が一番最高神です。
この天照大神の古墳は発見されていませんが(発見されているかもしれない遺跡はありますが・・・)、天岩戸にからむ神社があります。
伊弉諾・伊邪那美の子供たちの時代なので、まあまあ古いです。
(他に同じくらい古いのだと、侵略された出雲側の神社になります。まあ、5年10年違いくらいかもですが、天岩戸は出雲より前なので、少し早いです。
あとは他の兄弟、住吉三女神とかになりますが・・・。)

日前神宮と國懸神宮です。
実は、天岩戸隠れのときに、八咫鏡が作られたのですが、その前に、試作品的に作ってちょっといまいち?だった鏡がありまして、でも、日本最初のMADE IN JAPAN 鏡です。それが祭られているのです。

祭神ほか由来を引用します。

「日前神宮
祭神:日前大神(ひのくまのおおかみ)

相殿:思兼命(おもいかねのみこと)

石凝姥命(いしこりどめのみこと) →鏡を作った神様です。

國懸神宮
祭神:國懸大神(くにかかすのおおかみ)

相殿:玉祖命(たまおやのみこと)

明立天御影命(あけたつあめのみかげのみこと)

鈿女命(うづめのみこと)

日前神宮は日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体として日前大神を奉祀し國懸神宮は日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体として國懸大神を奉祀しております。

神代、天照大御神が天の岩窟に御隠れになられた際、思兼命(おもいかねのみこと)の議(はかりごと)に従い種種の供物を供え、天照大御神の御心を慰め和んで頂くため、石凝姥命(いしこりどめのみこと)を治工とし、天香山(あめのかぐやま)から採取した銅を用いて天照大御神の御鏡(みかがみ)を鋳造しました。

時を同じくして鋳造された天照大御神の二体の御鏡が、日前國懸両神宮の御神体として奉祀されたと『日本書紀』に記されております。」

つまり2枚あったので、2つ神社を作って奉納されているのです。

ついでに、古代豪族の紀氏が宮司をされています。引用します。
「その後、崇神天皇五十一年、名草郡濱ノ宮に遷宮され、垂仁天皇十六年には名草郡萬代宮すなわち現在の場所に遷幸され、永きに渉り鎮座の地として今に至っております。

爾来、天道根命の末裔である紀氏(きいし)によって歴代奉祀され、両神宮の祭神が三種の神器に次ぐ宝鏡とされたために、伊勢の神宮に次いで朝廷からの崇敬も篤く、延喜の制には両社とも明神大社に列し、祈年(としごい)、月次(つきなみ)、相嘗(あいなめ)、新嘗(にいなめ)の祭祀には天皇から幣帛(御供)を賜るほどでありました。

また古くから紀伊國一之宮として一般の人々からも崇敬をあつめ、両神宮の総称を「日前宮」(にちぜんぐう)とし、親しみをもって呼ばれています。」


まあ、そんなわけで、紀元前からの鏡がちゃーんと保持されている、すごい神社なのでありました。


住吉関係で、地理的に三女神が住んでいた場所に近くて古いのは、こちら。

ちょっと神功皇后時代創建なので、あまり古くはないのですが・・・。
「日本初の住吉神社」とあります。

福岡市内にもあるので、もしかしたら、小戸がすぐ近くなので、こっちのほうが本家かもしれないです。創建 「上古」になっているので、壱岐市より古いかも?

同じく伊弉諾・伊邪那美の子供で、海の神様たちはこちら。

ここも、福岡市で小戸に近いので、伊弉諾が子供を産んだという意味では(まあ、別の愛人が産んだのか、伊邪那美が生きていて離婚しちまったか?)、信用に足るような気がします。


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