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日本が経済停滞している、本当の理由考察

たまに外国人のニュースや動画を見ると面白いことをいいます。
たとえば、こんなかんじです。
もちろん、外国人が言っていることが正しいときと、そうでないときがあります。

さて、欧米諸国、またもっと不安定な他のアジア、南米、アフリカなどから見たら、日本は「安定」≒「経済停滞」しているのです。


日本は、次の特徴があります。
(A) 悲観遺伝子の持ち主が多く、冒険しない。これは、冒険だけでなく、「貯金をたくさんする」「新しいチャレンジをあまりしない」「新しいものには警戒する」など、複数の現象、特徴に影響を与えます。「うつ病になりやすい」などもそうです。ここでは、経済関係に絞ります。
(B) ところが、なぜかあきっぽかったり、失敗を忘れたりという、悲観遺伝子を打ち消す謎の特徴もあります。このため、たとえば、ソニーのような海外戦略のうまい会社が出てきます。商品も、ガラパゴスのときもあるし、アグレッシブで面白い商品を生み出します。
(C) 平均IQがほぼ107ほどあります。普通の平均は100なので、この+7は有意性があり、あきらかに高いです。高校生の間に、大学生がいるようなものです。(ただ、このことに気づいてないのと、(A)の特徴があるので、全部ランク1であっても不思議ではないのですが、3位5位などに甘んじることもあります。
(D) 賢いので、「恥の精神」「和の精神」「グループワーク」などが生まれます。しかも、島国なので、この「みんなで、まじめに、派手でなくてもがんばろう」的な精神文化があるのです。まあ、気の弱い人は「同調圧力」と文句をいいますが、だったら、ブレークスルーする意見をあなたが出せばいいだけでしょ! まあ、それはともかく、「協調性」を長所とします。また、犯罪もばれたときのマイナスがまずいとわかるので、犯罪率は非常に低いです。
(E) あまり外国のことは知らないが、好奇心は大きいので、チャンスがあれば学習する人は多い。
(F) めだって寄付はしませんが、自助意識は高いです。でも、本当に困ると「村社会ルール」が働くので、助けてくれる人も多いです。
(G) 一般に長く徳川時代だったため、まだ「金もうけは恥ずかしい」と思っています。一部に優秀な商人はいるのですが、「あまりもうけ過ぎてもなあ・・・。嫌われるじゃない?」と思っています。金持ちの場合、いいことをしていると評判が高く、悪いときは叩かれますので、このような風評はコントロールが難しいのです。結果として、隠れリッチがたくさんいても、黙っています。(この隠れリッチの話は前に書きました。)
(H) 自他ともに認める技術立国なので、家電とか車の装備、家のホームエレクトロニクスとかかなりいろんなものがあって、これ以上「何をほしいんじゃ?」といいたくなるくらい、商品の幅広さやデザイン幅もそこそこある。欧米にいくと、デザイン好きなイタリアとか以外は、そこまでない。機能については、技術力勝負なので、外国製品が日本製品を上回るほどすごい機能があるのはまれ。なんか、砂漠適用とかそういう特殊例のみ。


主な欧米諸国と比べると
(A) あまり個人主義ではない。好き勝手はしすぎない。
(B) 稼ぐのがそれほど得意でない。経営者も首切らないようにするので、無能な人を養わないといけない。ただし、その分、失業率は低いままだし、社会の安定性は高い(犯罪者が少ない)。
(C) 金持ちも目立たないので、欧米のすごい金の使い方とかしない。家もそれほど大きくないとか、年収2千万円でもメイドとか雇わないとか・・・。「質素倹約」タイプが多い。
(D) 投資金額や従業員に払う給料が、いまひとつけち臭く、「どん」と、ここぞとばかり使う人はわりと少ない。金持ちが少ないので、中産階級もそういう使い方は比較的まれ。10年に1度とか、頻度も少なめ。この結果、デフレ基調で、アメリカ人や韓国人のように「借金してでも、金使うでー」みたいな人はいない。

というかんじで、もともとが、そんなにぱかぱか高くて新しくて便利なものを買うわけじゃないのです。
まあ、100均ショップのグッズは、ぱかぱか買うかもしれないですが・・・。
欧米の金持ちが、車を5台10台持っているとか、お城を持っているとか、1万エーカーの農場をもっているとか・・・・は、日本にはないのです(苦笑)。

海外のお金持ちの豪邸などをご覧になるとよいでしょう。ぜんぜん、日本の金持ちの目黒の別邸とかって、違いますよねwww

さて、このように日本人はそこまで物欲がないのです。便利グッズは買いますが、外国人が借金をしてもバンバン買うという気質ではないです。
「物欲」としてはこんなかんじです。


次に、ソフト資産について解説します。

一部の海外駐在が長い人を除くと、世界一の経済大国アメリカにいっても、遊ぶのが限られています。なんというか、国が広すぎるのと、移民でばらばらなせいか、レジャーに限度があるのです。
たとえば、ケーブルTV、ネットゲーム、映画、ピクニック、野球などのスポーツ観戦、ショー(歌手やサーカス)、ディズニーランドなどです。なぜ、ピクニックにいくかというと、国が広くて田舎が多いので、家族でピクニックするのが手っ取り早いのです。他にレジャーにいこうにも、映画館しかない田舎はごろごろあるので、暇なのです。それで、ケーブルTVやネット映画を見るだけです。ちょっと退屈ですよね。ハリウッド映画で、家族のだんらん風景を見るとわかりますが、冷凍食品なんかで食事して、TVでドラマを見て終わり・・・なことが多いのです。
(まあ、たまにアメリカの大人はバーに飲みにいきますが・・・。あと教会にいって、ボランティアはありますが、犠牲的精神でやられているので、「遊び」ではないのです。)

しかし、これが日本になると、歴史と伝統の寺社がたくさんあるし、それらの寺社ごとにお祭りがあったりするし、秋葉原でアニメおたく、漫画おたくが買いまくりができます。アメリカにあるディズニーランドは日本にもありますし、日本には、USJとか任天堂の遊園地などもあります。ガチャのゲームだって、日本ならではですし、一応海外もカラオケや猫カフェなどもありますが、大きい都市に1つきりとかしかないです。
日本のラウンドー1がアメリカ上陸したら、なんと大人気だそうです。要するに、1か所で、カラオケ、ボウリング、レストランといったファミリー向けのちょうどいいかんじに楽しめるレジャー施設があまりなかったわけです。
結果として、日本はいいかんじに町がこじんまりして、レジャー施設も多いので、いちいち家族でピクニックするなんてことはないのです(笑)。だって、いくらでも、ゲームセンター、スポーツ観戦、映画に遊園地も都内近辺なら、何か所もあるし・・・ですよね。

そして、日本は漫画とアニメ、また小説などコンテンツ大国です。
よその国に、高校生や大学生が、簡単な漫画を描けるような国はまずありません。下手したら、母国語の国語も読み書きできない文盲がいます。あの、教育熱心そうな韓国や中国でさえ、何万人もいるのです。アメリカやヨーロッパだと移民がいますから、母国語ができても、住んでいる国の英語やフランス語書かれた本を読めない人が何万人もいます。

つまり、全体的には日本は、最近ハリウッドが羨ましがるほどのソフトウェア王国にさえ、なってきているんです。

ですが、ソフト資産はおなかいっぱいありますが、1日24時間ですので、そんなに何本もドラマを見たり、ネットゲームもしてられません。上限があるのです。

さて、以上で説明したように、日本は非常に恵まれた国です。ほしいものは、ちょっと金を出せば買えますし、おまけに運よくデフレなのですから、世界一安く、ハイテク商品やおしゃれ商品が買えてしまいます。
このことは、インテリのアメリカ人も気づいていて
「なんか、年取ったら日本に移住して、日本のヘルシーな和食を食べて、5-10年くらい長寿命になって、日本の田舎でのんびり暮らそうかなー。医療もハイテクだしなー。銃で殺されることもないし、泥棒もぐんと少ないよな!」と思っているのですが、その通りです。インフレ状態のアメリカより、安く医療にもかかれるし、日本の医者のほうが治療も丁寧なのです(苦笑)。

それに、お金持ちがぜんぜんどぶに金を捨てるような豪快な使い方もしません。
まあ、悲観遺伝子がすごいので、「今お金持ちだけど、そんなにどんどん使えないよ。やばいじゃん」とお金持ちも思っているのでしょう。
これはお金持ちだけでなく、貯金が2千万円ほどある中産階級の老人も同じです。「使い切ると怖いよ。病院代もなくなるよ」と思っているのです。まあ、その通りだと思いますが・・・。

(フランスとかにいくと、こういう廃墟のお城を何億円かで買って、何億円もかけて修繕するという、超お金持ち層だけができる遊びがありますねwww)

結果として、「普通」の日本人はほしいものはいつでも買えて、おなかいっぱいなのです。これ以上、たとえばアニメオタクがアニメグッズを買おうにも、「さすがに、もう部屋いっぱいだよー」といいたくなると、あまり買わなくなります。まあ、「貸し倉庫借りても買う」という兵もいますが、少ない比率でしょう。
貧困層は、もともと買いませんし、前に借金で買った分の借金を返済しないといけないので、貧困層はそれほど買えません。

要は、上流の金持ち層も豪快には買わないし、中産層も節度を知っているので、それほど買わないし、貧困層はお金がなくて買えないので、3つの層で全日本人が「もう買うものもないし、いっきに給料があがるわけじゃないから、買わないよ」という状態にいるのです。

昔のバブルのように、「あれもないし、これもないし、だから、あれもほしい、これもほしい」というのを中産層も金持ちも貧困層もやっていた時代とはぜんぜん違うのです。

「足るを知る」
の言葉通りに、だいたい日本人はもうそうなってしまったのです。

では、何か起爆剤がないかというと、最近ニュースにあった、
「老化を止める」「ハゲを治す」といった、若返りサービスでしょう。

まだ実用化はいっていないですが、これがほどほどのお値段になれば、たとえば、「50万円で禿げがふさふさに」となると絶対サービスを受ける人がいるはずです。ちょっと貧しくても、ローンで受けると思います。
カツラはメンテがあるので、面倒ですから買わない人もいますが、もしiPS細胞で自分の毛が安全にふさふさになり、せいぜい5年か10年に一度メンテすればいいだけになれば、絶対やる人が何万にもいると思います。


まあ、そんなこんなことが、日本が経済停滞している理由です。
そして、経済アップするとしたら、「老化防止」「ハゲを治す」といった医療系サービスになるでしょう。

以上です。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!