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なぜ欧米研究家は、日本の医療ニュースをぜんぜん見ないのかなあー。

ときどき、欧米先進国の医療研究者やウィルス研究者が「日本は欧米と違うなあ。やっぱりマスクし続けてるからだろうなあ」と言ってるのを見ると、1年ほど前に発表されたFactor-Xについて、ぜんぜん知らないようだ。
欧米人研究家、Google自動翻訳もDeeplもあるから、日本語記事も読めばいいのになあ・・・って思います。



ツィッターまで使う気がないので、英語ができてもいちいち教えてなんてやらんが、日本人はコロナウィルスに強いDNAを6割の人がもっていると、もう答えが出てる。それがFactor-Xだったのだ。

「欧米に比べ日本人に新型コロナウイルス感染が少ないのは、日本人特有のファクターXが存在するからではないか。京大の山中伸弥教授が提唱しているが、その一端を理化学研究所免疫細胞治療研究チームが先日、公表した
◆人間の細胞にはヒト白血球型抗原(HLA)があり、父母から遺伝することから、人種ごとに持つHLAタイプは異なる。その中で、日本人の6~7割が持つHLA-A24というタイプに結合する新型コロナウイルスのスパイク蛋白質中のエピトープを同定、このエピトープを記憶性免疫キラーT細胞が認識し、ウイルスを死滅させるという

https://www.yakuji.co.jp/entry91142.html


もちろん、普通にマスクするとか、手を洗う比率があきらかに日本人は高いのだが、もともとが免疫的に強いDNAを先祖からいただいたのだ。
(コロナ前で、米国人男性がトイレのあと、手洗いするのは7割くらいで、日本人男性は9割だというアンケート結果がある。まあ、実際には1割くらいは「時々洗う」人が「毎回洗う」と回答してそうなので、ちょっと体感とは違うと思う。女性でも、指先だけ洗うっていうおばあさんがいてびっくりした。)


欧米にだって、ハーバード大学やオックスブリッジなどは、日本学で有名だ。
ただ、どうもビジネス方法や文化芸術系の研究に限られるのか、医療系の知識があまり知らないのかもしれない。
ダイアモンド博士などは、日本研究もまあまあなので、がんばっていただきたいと思う。

残念ながら、私は医療系ではないので、何か論文を書くのは難しい。
私が考えるこの、日本人にだけファクターXの持ち主が6割もいるという理由はこうだ。
日本は中国のすぐ隣である。
日本に来るほとんどの伝染病は、中国由来だ。特に古代については、遣唐使とかがいたし、民間貿易、あと不名誉な倭寇とかの海賊もいた。つまり、船で中国→日本に伝染病がきまくっていたのだ。特に中国は、もともとが変なものを食べる。「四つ足で食べないのは机だけ」というくらい中国人は悪食で、コロナについても、珍獣を食べたからだという噂があった。蝙蝠だという話もあったほどだ。

それで、こういう遺伝子的に病気にかかりやすい人は、とっくの昔の奈良時代に子孫を作らず死んでしまったのだ。
ということは、病気にかかりにくい人だけが子孫を増やすことになる。
これを、ボトルネック効果というのだが、同じように免疫が強い人だけが、残ったのだ。もちろん、東北までは伝染してない地域もあるから、弱いDNAでも生き残った人はいる。それが3-4割ということだ。

歴史的に残るケースでいうと
(1) 聖徳太子の父 用明天皇は疱瘡で亡くなった。
聖徳太子らは、まだ若くて免疫強いし、伝染病だとすぐわかって隔離されたから、生き残った。

(2) 光明皇后は、伝染病患者のために、施薬院という病院を作り、蒸し風呂を作ったが、熱で処理すると伝染しにくいとか気づいていたのだろう。膿が出ている患者の体を口で吸いだしたら、阿弥陀如来だったという話がある。

(3) 九州には外交的役所として、太宰府というのがあるが、そこで外国人外交官を接待などしたのだが、大宰府周辺でもよく病気が流行った。

大宰府の役人は、京都の貴族が赴任していたから、気づかず病気をもったまま、京都に帰国したりすると京都でも伝染病が流行るのだった。


(4) 奈良時代の流行病は、この藤原四兄弟が有名だが、藤原不比等の息子4人ともが中年の働き盛りなのに、次々と亡くなったのだ。

同じ血筋の藤原兄弟だって、母親は違う一族の出だったりするので、免疫が強いDNAかそうでないDNAか、いろいろだから、中でも元気なのが生き残ったのであろう。

藤原一族でも、有名な藤原道長は平安時代で一番最盛期だが、背中にできものができて亡くなったが、ガンか糖尿病の感染症といわれていて、普通の伝染病ではない。
まあ、平安時代だから、遣唐使はもういなかった。とはいえ、民間貿易はあったので、ぜんぜん中国と行き来がなかったわけではなく、唐物(からもの)という輸入品が貴重がられた。
まあまあ、長生きしているので、健康だったのだろう。
平安時代は、お酒が清酒でないので、糖分が多かったから、毎日飲んでいると一種の贅沢病で糖尿病になったのである。節制していたら、もう10年とか長生きできたかもしれない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E9%81%93%E9%95%B7


(5) 江戸時代だって、コレラとか流行した。コレラは胃腸系で吐しゃ物などから伝染するので、空気感染の病気とはちょっと違った。




(6) ちょっと怖い話なのですが、斉明女帝は天智天皇の母親ですが、鬼が見下ろしていたという話があります。

「空中に竜に乗れる者あり。貌(かたち)は唐人に似て、青油笠を着て、葛城嶺(かつらぎのたけ)より、馳(はし)りて胆駒山(いこまやま)に隠る。午時(うまのとき)に至るに及び、住吉の松の上より西を向いて馳り去る。時の人云ふ。蘇我豊浦大臣(とゆらのおおおみ)の霊なり、と。」

「七年、五月九日、天皇は朝倉橘広庭宮にお移りになった。このとき朝倉社の木を切り払って、この宮を造られたので、雷神が怒って御殿をこわした。また宮殿内に鬼火が現れた。このため大舎人や近侍の人々に、病んで死ぬ者が多かった。

秋七月二十四日、天皇は朝倉宮に崩御された。八月一日、皇太子(中大兄)は天皇の喪をつとめ、帰って磐瀬宮につかれた。この宵、朝倉山の上に鬼があらわれ、大笠を着て喪の儀式を覗いていた。人々は皆怪しんだ。」

この前後に多くの人が死んだので、当時は何か祟りといわれていますが、まあ、伝染病だったのでしょう。あるいは、恐怖によるPTSD的なもので自殺したりしたのかもですね。
斉明女帝のときは、朝鮮半島に出兵していますので、帰って来た兵士にウィルスを持っている人とかもいたのかもしれないです。
まあ、斉明天皇のときはちょっと怖い事件が続きます。
斉明天皇が・・・というより、天智天皇が皇太子で活動的だったので、そのせいで、いろんなことが起きたのかもしれないです。

(7) 他にもこんなかんじで、古代・中世はとにかく病気が流行したのです。


まあ、このように、伝染病減の中国が近いか、そうでないかで、だいぶ伝染病流行回数が違うのじゃないかなと思います。このため、ボトルネック効果が何度もあって、免疫が低い一族ほど死んでしまい、子孫を残せず、強い人が多く残ったのかなと推測します。

同じように中国に近い、チベットや東南アジアの疾病などとも比較するといいかなと思います。
まあ、東南アジアのほうはマラリアに強いようです。


ヨーロッパの場合は、ペストで何割も死んだので、ペスト系のウィルスには強いのかもしれないですね。
でも、今回のコロナは、中国由来ですから(中国は全否定しますが・・・)、日本には強い部類のウィルスだったのかなと思います。

梅毒はこんなかんじ。


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