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プレ皇室研究: 新しくわかったこと 12/9 天孫降臨と笠沙の御前

はー、昨日夜中まで調べたのでありましたが、やっと1つは課題が解けたですわ。

これは、論文に書く予定なので、具体的には書けないです。

「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(檍原)」

ただ、やっと九州北部で名前的にもちゃんと阿波岐原(檍原)をみつけました。実際に小戸と1,2キロしか離れてないかんじで、歩いていけますわ。

あとは、「笠沙の御前」だけになるのですが、そもそも「御前」(みさき)ということなのですが、「岬」(みさき)ではないんですわ。
「日本国語大辞典」によると「御前」は「貴人などの先に立って道案内などをすること」を意味します。
あるいは「百科事典マイペディア」によると、「神道や民俗信仰で,神の使い,または大神に従属する神々の化身とされるもの」という意味です。

ですので、土地の岬を言っているのではないかなとも思います。単純に「笠沙」の沙は、砂浜的な意味かなあと思います。一般に岬ってごつごつ岩盤の上に、突出した少し高くなっている場所なので「砂浜」といえるはずはないですから。

笠について最古はいつかを見てみましょう。まあ、簡単な形で木の皮や竹の皮、そのた植物繊維のもので作れるので、アジアでは一般的です。ネットの辞書から引用します。

「 笠の歴史は古く、中国最古の詩集詩経』に初見され、それ以後今日まで広く東南アジア各地で使用されている。日本でも早く『日本書紀』にみえ、埴輪(はにわ)にも多く造形されている」

ついでに、「詩経」の時期についても確認します。孔子の編纂であれば、周から春秋時代なので、まあまあ古いです。漢時代が前漢か後漢かわかりませんが、まあ、「記紀」の記述する時代に合致します。

「中国最古の詩集。五経の一。孔子編といわれるが未詳。周の初めから春秋時代までの詩305編を国風・雅・頌しょうの3部門に大別。国風は諸国の民謡で15の風、雅は朝廷の音楽で小雅・大雅の二つ、頌は宗廟そうびょうの祭祀さいしの音楽で周頌・魯頌・商頌の三つがある。漢の毛亨もうこうらが伝えたものだけが現存するので「毛詩」ともいう。」

あと、この人の話はちょっと面白かったです。
騎馬民族はもう否定されていますが、この人がいうように、「天孫降臨」は何度もあったという話です。

ついでに、これ。1-6世紀なので、まあ、もう天孫降臨していたから意味はないけど、「記紀」で編纂者は知識があったかもしれない。


少なくとも大きいのは、ニギハヤヒですが、1回目のイザナギ・イザナミ夫婦もそうです。昨日書いたスサノオもそうです。新羅に降臨したという話です。
(しかし、スサノオ、天照に追い出されてから、そんなでかい息子つくっとったんかいーwww)

つまり、最低でも4回はどこか(まあ、朝鮮半島だろうけど)から、日本国内のどこかにやってきているのです。
ただ、「やってきている」だけを「降臨」と超拡大PRしています。
まあ、拡大PRしたおかげで、日本は中国にやられず独立国だったわけですから。


ちなみに、場所間違ってる人の調査が実に面白い。www
韓国を「空の国」に解釈するとかで、そこからおかしいので、この人は特定の地域に誘導したいわけではないようだが、そこからおかしいのでもうだめだ。収束しないのは、間違っている印なのだ。


正しい知識の広さ(不足がないこと) + 違い修正する力 + 思い込みがない・誘導がない + 論理性 がないとだめだなと思った。

※ 正しい知識とは考古学の場合は、「出土品」「遺跡の特徴」(まあ、遺跡から出土するんだが、盗掘されてからっぽのときもあるのでー)を先に考えないとだめで、論理は次の段階で推測する。変だなと思ったら、論理組み換えするってことだけだ。
そして、違う人がいっているのも、一度確認してみるのがよい。


大学生のときに、エラリー・クィーンにはまったので、出ている本は全部読んだ。国名シリーズが特に面白い(いや、どれも面白い)のだが、たしかこの「ギリシア棺の秘密」は、クィーン君が若い設定で、「もう途中で謎は話さないから」と決心した話なのだが、実は途中で話すので、迷走するのだ。しかし、この迷走っぷりがちょーーーーー面白いのである。
要するに地頭がよくても、手がかりが少ないと推理が間違うのだ。


たとえば、天皇騎馬民族説の先生なんかがそうで、今では誰も信じてないが(だいたい皇室の先祖がいる時代に、実は日本には馬おらん)、「古事記」に馬は出てくるし(稗田阿礼の思い込みの間違い)、まあ、思い込みしやすいってことだ。


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