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ニートは人間の理性より、動物の本能の避難意識が勝っている状態と思えばわかりやすい。

人間の脳は、だいたい3つに分けられます。
爬虫類脳、哺乳類脳、人間脳です。
爬虫類脳は一番古いときからあって、「危険があったら逃げる」とか普通の食欲や性欲といった本能の基礎の基礎、生物的生命維持部分をつかさどります。
哺乳類脳は、群れで暮らすと安全だという機能があります。人間が、村社会を作って助け合うのはこの脳のおかげです。コミュニティ維持に役立ちますし、助け合いをする脳です。
人間脳は、主に前頭葉で人類が一番大きいもので、理性や論理をつかさどります。難しいことを推論したり、論理づけたり、あるいは本能を抑制する理性があるのは、この部分です。

ニートは、なんらかの恐怖に負けた状態です。
学校や会社のいじめ、仕事の大きな失敗、失恋など理由はさまざまですが、「いやなことがあった→傷ついた→どこか狭くて暗いところで休みたい」ということです。
猫なども、病気のときになると家の隅、段ボール箱の中などで、病気のストレスをやりすごそうとします。肉体的精神的回復を待っているのです。
まともな猫なら、数時間ほどして外に出てきます。ひどい場合は、猫でもうつ病になったりして、餌や排せつ以外は軒下にずっと隠れていたりします。

その意味では、ニートは病気療養中の猫と同じなのです。養生中ということです。

しかし、問題はその期間です。
嫌なことがあっても、健康な人間なら1日寝たら回復します。失恋などでも数日とか1か月とかでしょう。
問題は、ニートの場合、3年5年と長く続きすぎることです。

要するに、安静にしている住処から、外に怖くてでていけないのです。
利害関係のないコンビニ程度なら、でかけてお菓子を買うくらいのことはできるようですが、要は、いやな思い出がある学校や職場にはいけないし、人目がある近所の人とも顔をあわせるのが嫌、親とはもっといやという点です。
動物より、回復しない、いやと思う範囲が広すぎるのです。

まあ、知能があるので、推測力がわくのかもしれないです。そのため、よけいに「ああ、だめなニートだと友達みんなにいわれてる」と想像するだけで、学校に行けなくなるわけですね。
別にいうと、自己意識が強すぎるのでしょう。友達だって、よく知らない相手は、興味もなくて、「ふーん」程度かもしれないのですが、ニート当人からいえば、「笑われる」と思い込むのでしょう。

とにかく、最初はなんでもいいので、ボランティアみたいなところでやさしくされるのがいいのかと思いますが、残念ながら、ボランティアにどんなところがあるかわかりませんから、一歩踏み出せないのだと思います。

まあ、もうちょっと心療内科とかで、カウンセリングを軽い気持ちで受けられたらいいのですが、なんか、いまどきは心療内科は予約がいっぱいで、1-2か月先まで、いっぱいらしいです。名医なところほど予約いっぱいです。

もうちょっと自意識を抑えて、「自分なんか、どこにでもいる人間と同じ。人目なんて気にしない」くらいに発想を変えて、ボランティアにでもいって、リハビリすればいいのだと思います。
お金があれば、旅行にいってもいいかもしれないです。
いちご狩でもやれば、ちょっと気分的に「農家とかできるかな」くらいに思えるかもです。。
まあ、料理でもなんでもいいので、得意なことをできる場所をみつけてから、社会復帰するのがいいと思いますが。

要は、「怖いから逃げる」爬虫類脳優勢状態から、理性でコントロールできる人間脳に、脳の変換ができるかです。

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