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徳島の神社 伊加加志神社

またまた、徳島の神社なのだが、これがちょっと「あれ?」と思うのは、明治まで「日命(ひのみこと)大明神」という名前だったのだ。
神社が名前を変えるのは、なにか理由があるのだ。

Wikiにはあまり書いていないが、引用する。

「伊加加志神社(いかがしじんじゃ)は、徳島県吉野川市川島町桑村に鎮座する神社である。式内社である。

歴史
創祀年代不詳である。明治まで「日命(ひのみこと)大明神」と称し、明治3年(1870年)に現社名に改称、翌4年5月に郷社に列した。旧社地は吉野川の氾濫により失われたが、後年現在の地に遷座された。

祭神
伊加賀色許売命
伊加賀色許雄命
天照大御神
神紋
矢筈」

「祭神は、社名から伊加賀色許賣命と伊加賀色許雄命。
伊加賀色許賣命は開化天皇の后で、崇神天皇の母。俗称を日命。
当社は明治までは、日命大明神と称していたらしい。
伊加賀色許雄命は、饒速日命六世孫。

現在の鎮座地は、大明神だが、
当地の北、吉野川近くに、伊賀々志という地がある。
もとは、その辺りに鎮座していたようで、
昭和初期まで小さな祠が祀っていたという。
ただ、いつの頃か、吉野川洪水のため、現在地に遷されたと考えられている。

江戸時代の『阿府志』には、
「桑村山ノ麓ニアリ、俗ニ日命大明神、今ハ伊加加志大明神、
野老傳ヘテ曰ク、桑村ノ河邊ニ大竹藪アリ、
ソノ地ヲイカカシト云フ、今ハ川トナリテ、田少シノコレリ、
昔シ是地ヨリ山ノ麓エウツシタリト、ソノ時ヨリ日命ト號ス、
近代、神官イカカシト改ムモノハ舊名ニヨルナリ」

本殿の屋根に、矢筈らしき紋が付けられていた。
当社、あるいは祭神と、矢との関連は未確認だ。」

神社を移してから、日命という名前にしたようで、これは単純に皇后の名前のようです。


ちなみにこの人です。

うーむ、別に皇后になれるほど血統がいいのかどうかわかりませんが、では、父親を見てみましょう。
あー、大臣クラスの人みたいです。だったら、実家としては十分かもです。物部氏ですしね。


「大綜麻杵命(おおへそきのみこと、生没年不詳)は、古代日本の豪族・物部連の祖。『先代旧事本紀』では大綜杵命、『新撰姓氏録』では大閉蘇杵命とも表記する。

概要
『日本書紀』の崇神天皇紀に崇神天皇の母・伊香色謎命の父として物部氏遠祖大綜麻杵と見える。『日本書紀』ではそれ以外に目立った活動は伝えられないが、『先代旧事本紀』の「天皇本紀」では、孝元天皇即位8年春正月に物部連公の祖・宇摩志麻治命の子孫である大綜杵命を大禰とし、兄弟の欝色雄命を大臣としたことが記される。また、開化天皇即位8年春正月には大臣となったことが伝えられる。

『新撰姓氏録』左京神別の大宅首条では建新川命の祖父として登場する。

なお、物部氏初期の系譜は史料によって混乱が見られるが、大綜麻杵命については饒速日命の5世孫で内色許男命と同一世代(兄弟)とする系譜にはほとんど異説がない[2]。」

あれ? 母親もけっこう有力豪族の娘ですね。
まあ、当たり前か。豪族同士で結婚しますもんね。

いや、この人、男兄弟がいる。こっちのほうが重要かも?


「その後、天皇は伊香色雄に命じて、物部のように沢山ある平瓮(ひらか)を祭神之物(かみまつりもの=神祭の供物)とされ、大田田根子を大物主大神の祭主にし、市磯長尾市を倭大国魂神の祭主にした、という。これにより、疫病は収まり、国内も鎮まり、五穀が実って、百姓は賑わった[6]。

伊香色雄が登場するのはこの場面だけであるが、このことから、崇神天皇が大和国三輪山の神を祭ることで、大和政権の基礎を固め、周辺の諸国の統一にとりかかったという祭政一致の政策を行ってきたことが分かってくる[7]。」

父は大綜麻杵命、母は高屋阿波良姫とされ、山代県主の祖・長溝の娘である真木姫・荒姫・玉手姫の三姉妹と倭志紀彦の娘である真鳥姫の四人を妻とした。真木姫との間に物部連公の祖・建胆心大禰命と宇治部連、秦忌寸、葛野野、栗栖連、宇治山守連、長谷山直らの祖・多辨宿禰命を、荒姫との間に物部連公、六人部連、水取造、水取連、舂米宿禰らの祖・安毛建美命と長谷置始連、高橋連、矢田部造、矢集連、佐夜部直、佐夜部首、久努国造、丈部、小市国造(小市直)、風速国造(風早直)、軽部造らの祖・大新河命を、玉手姫との間に十市根命と倭志紀県主、大宅首、川上造、春道宿禰らの祖・建新川命を、真鳥姫との間に倭志紀県主(志紀連)、十市部首、久自国造、大部造、真髪部造、若湯坐連、有道宿禰、今木連、和泉志紀県主らの祖・大売布命を生んだとされる[1]。また『新撰姓氏録』など真神田曽禰連、真神田首、曽根連らの祖・気津別命を子に含める伝承もある。」

これ、あとで調べたいので、リンクします。

https://www.lib.kyutech.ac.jp/libi/tech-repo/naoyakondo.pdf


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