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協会のナッジ

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ナッジとは、「人間の心理を利用して行動を促す、うまく操る、さりげない仕掛け・優しいテクニック」。これを協会のために使ってみる
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#ナッジ

逆効果のナッジ

今回もナッジについて。 前回のナッジはこれでした: では今回の記事に入ります。 フレーミング有名な話だが、医者が患者に手術の説明をするとき、「死亡率10パーセント」というよりも「成功率90パーセント」というほうが、患者を説得しやすいという。 電気の使用量を「環境への貢献度」として提示すると、単に「使用量の削減」と提示するよりも節電につながりやすい。 もし「塩分5割残存」と書いたらその減塩醤油は売れないだろう。実際には「塩分5割カット」と書いてある。 これらは「フレーミン

コーヒーとワインのナッジ

今回もナッジについて。 前回のナッジはこれでした: 今回はコーヒーとワインにまつわる協会ナッジを紹介する。 コーヒー編一般的な傾向として、人はお金のことを考えているときは倫理観が薄まりやすい。 ちょっとダメになるというか。 たとえば…。 この違いに、何か意味はあるだろうか? 研究によれば、毎回コーヒー代を払う職場のほうが、不祥事が起きやすい。 文房具が私物化されたり、ハラスメントが発生する確率が上がる。 これは、 前者のケースでは、従業員がコーヒー代金について意

返すもんかのナッジ

今回もナッジについて。 (前回) (前々回) ナッジとは同じ量の料理でも、小皿に盛るほうが、大皿に盛るよりも多く感じる。 多く感じるだけでなく、実際に満腹感も増すらしい。 そのため、食べ放題の店では客に小皿を提供し、何度もおかわりさせて 「たくさん食べた。元が取れた」 と思わせる工夫をしている。 こういうのを「ナッジ」という。 「ナッジ」とは、おおざっぱにいうと、 人間の心理を利用して行動を促すさりげない仕掛け・優しいテクニック を指す。 この大皿・小皿の効果は

ネコナッジ

ナッジ番外編です。 ナッジとは、「心理を利用して行動を促す、うまく操る、さりげない仕掛け・優しいテクニック」。 ナッジは通常は人間が対象です。 しかしここではネコを対象にしたナッジを考えたい。 ネコを対象にしたナッジのことを「ネコナッジ」と呼ぼうと思います。 床に円を描いておくと、ネコは高い確率で円の中に入って座ります。 この習性を利用したネコナッジとしては、以下が考えられます。 爪とぎ場所の周りに円を描く。 ネコが円の中に入りたくなる習性を利用して、適切な場所での爪