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規約・契約書

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利用規約、受講規約などの規約、契約書について、専門家の立場から、事業を行ううえで有益な情報、ためになる情報を発信します。
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#リーガルチェック

利用規約・受講規約の作り方[専門家がわかりやすく解説]

1.利用規約・受講規約とは 👉利用規約は、サービスを利用する際のルールです。 👉受講規約は、講座やセミナーを受講する際のルールです。 この利用規約・受講規約に同意した人(利用者・受講者)は、サービスや講座などを提供する運営者との間で、このルールに基づいて、利用・受講することに関して契約を締結することになります。 なお「契約」といっても、契約書面が必ず必要ということはありません。 よくある方法としては、申込フォームで規約を表示し、「規約に同意します」というチェックボッ

【専門家がわかりやすく解説】業務提携契約のメリットと注意点

✅業務提携契約とは? 業務提携契約とは、 事業を発展させ、拡大していくために企業と企業の間で協力関係を約するための契約です。 自社の弱いところ(ウィークポイント)を他社の強いところ(ストロングポイント)で補てんし、事業の発展を図ります。 たとえば、ある分野の製品開発を得意とするA社が、営業分野が弱く、なかなか製品の流通が起こせずにいたとします。 そんなとき、営業に関してスペシャリストであるB社と業務提携契約を締結し、自社で不得意な流通を手伝ってもらうことで、製品の流通

[専門家がわかりやすく解説]新規取引先との契約の際に最低限必要な書類

契約の際に必要な書類新規の取引先と契約(一般的な業務委託契約、業務提携契約など)を締結する際に必要となる書類はどういったものがあるでしょうか? 最低限必要となる書類は次の2つになります。 1.秘密保持契約書 2.業務委託契約書などの取引に関する契約書 契約することが決まったら、この2点の契約書を締結するのが一般的ですが、締結前には次のような書類もよく交わされることがあります。 合意に至る前に必要な書類〈発注者側→受注者側へ〉 ・見積もり依頼書(御社にこの仕事をお願いす

コロナ渦にビジネスで勝ち抜くための『規約』とは?

今般の感染症の世界的流行は、私たちの生活に大きな変化をもたらしました。 インターネットを介した通信販売や動画配信サービスなどのオンラインで提供されるサービスの需要は急激に拡大し、テレワークやオンラインスクール、オンライン学習も本格化しました。 このような時代の大きな転換期を迎える中、 我々がビジネスを成功させるために必要なことは何でしょうか? 1.ビジネスを成功させるために必要なこと「ビジネスを成功させるために必要なこと」は何か? このような質問をすると、よく下のよ

セミナーや講座をオンラインでする際、どのようにお客様と契約したらよいのか?【専門家がわかりやすく解説】

オンラインでセミナーや講座を提供するスクール事業の需要が高まっています。 対面で提供されるセミナーや講座とは異なり、zoomなどを利用してオンラインでサービスが提供されますので、「受講規約」や「サービス利用規約」も、オンライン特有の規約が必要になります。 ただ、なかには「規約整備まではまだ追いついていない」と、以前の規約のまま、オンラインでサービスを提供してしまっている事業者もいらっしゃるようです。 実際の状況と異なる内容の規約でサービス提供を行うことは、様々なリトラブ

契約書は必要か?【専門家がわかりやすく解説】

契約書がなくても契約は成立します。 では、なぜ契約書は必要なのでしょうか。契約書の専門家がわかりやすく解説します。 1.口頭で約束しても契約は成立する契約は、 口頭やメールなどで交わしても有効に成立します。 立場上、または取引関係上、相手方へ契約書(書面)を取り交わす要求ができなかったり、口約束で済ませてしまうことはあると思います。 それでは、どうして契約書(書面)を取り交わすことが必要だと言われるのでしょうか? 書面にして残しておく一番の理由は、 後のトラブル

【専門家が分かりやすく解説】新規の取引先との契約時に注意すべきこと

取引実績のない新規の取引先と契約を締結する場合、どのようなことに留意する必要があるでしょうか? 契約書の作成、リーガルチェックの専門家が分かりやすく解説します。 1.既存の取引先と新規の取引先とは何が違うのか?既存の取引先であれば、契約書の内容について、ある程度先方の重視するポイントや傾向など分かることもありますが、新規の取引先だとそうはいきません。 契約書の記載内容と取引の実態が多少違っていても柔軟に対応するような企業なのか、そうでないのか読めませんし、なかには法の範

取引先から渡された契約書にそのまま署名、捺印していませんか?

1.そのまま署名、捺印するのは非常に危険取引が始まる前に締結される秘密保持契約書(NDA)、業務委託契約書など、ビジネスにおいて契約書は切っても切れない関係にあります。 自社で契約書を作成しなくとも、取引相手から契約書への捺印を求められることはよくあります。 その際、たいして内容を確認もしないでそのまま署名、捺印してしまうのは非常に危険です。 一歩間違えるとビジネスが立ち行かなくなる可能性があるだけでなく、経営や運営にも支障を来たしてしまう場合もあります。 2.取引先

「業務委託契約書」「業務提携契約書」の違いと正しい雛形テンプレートの使い方

1.正しいテンプレートの選び方「業務委託契約書 業務提携契約書 雛形 テンプレート」と検索すると、契約書の雛形やテンプレートがダウンロードできるサイトがたくさん見つかります。 しかし、どのテンプレートを使用しても良いというわけではありません。 誤ったテンプレートを使用したために、かえってトラブルになったり不利益をこうむったりした。。という話はよくある話です。 正しい業務委託契約書、業務提携契約書を選び、使うには、どうしたらよいのでしょう ? 2.業務委託契約と業務提携

取引を有利にすすめられる契約書にするためのノウハウ

1.契約書の役割ビジネスでは、契約書を取り交わす場面が数多くあります。 契約書に記載されている内容によっては、トラブルを防いだり、逆にトラブルが起きてしまう原因になってしまうこともあります。 このように契約書は、「トラブル回避」「リスク回避」のためというイメージが一般的に持たれがちです。 もちろん、両社にとってトラブルなく取引がスムーズにおこなわれることは大事ですし、これがちゃんとした契約書を作成する大きな目的の一つであることは言うまでもありません。 契約書に、効果的な

業務提携契約とは?

1.業務提携契約とは? 業務提携契約とは、事業を発展させ、拡大していくために企業と企業の間で協力関係を約するための契約です。 自社の弱いところ(ウィークポイント)を他社の強いところ(ストロングポイント)で補てんし、事業の発展を図ります。 たとえば、ある分野の製品開発を得意とするA社が、営業分野が弱く、なかなか製品の流通が起こせずにいたとします。 そんなとき、営業に関してスペシャリストであるB社と業務提携契約を締結し、自社で不得意な流通を手伝ってもらうことで、製品の流通の拡

取引先から渡された契約書にそのまま署名、捺印していませんか?

1.そのまま署名、捺印するのは非常に危険 取引が始まる前に締結される秘密保持契約書(NDA)、業務委託契約書など、ビジネスにおいて契約書は切っても切れない関係にあります。 自社で契約書を作成しなくとも、取引相手から契約書への捺印を求められることはよくあります。 その際、たいして内容を確認もしないでそのまま署名、捺印してしまうのは非常に危険です。 一歩間違えるとビジネスが立ち行かなくなる可能性があるだけでなく、経営や運営にも支障を来たしてしまう場合もあります。 2.取引先