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写真展|クロス展3に出展してみた話

どうもキョジンと申します。
さて、前回に引き続き、自己紹介もままならないまま、写真展に出展したお話です。

前回投稿のfemto写真展の2週間後に行われたクロス展3に出展しました。
正直、スパンが短すぎて大変だったのですが、写真自体はかなり前に撮り終えていたので「時間はあんなにあったじゃないか」というかんじなのですが、そこは皆さん経験があるかと思いますが、ギリギリにならないとやらないというマイナスキルが発動したわけです。

という状況の中のクロス展3を振り返ってみたいと思います。


クロス展3とは?

クロス展は下記のコンセプトで立ち上がった写真展示会です。

写真展といえば写真を撮る側のフォトグラファーがメインのイベントになりがちです。しかし作品を創る上でパートナーとなるモデルという存在がなければそもそも“ポートレート作品”は生まれ落ちません。そこでフォトグラファーとモデルが同じ熱量で作品の世界観や思いをクロスさせて楽しむことができる写真展を作ろうというコンセプトのもと立ち上がったのが「X PORTRAIT EXHIBITION(クロス展)」です。

Pasha Style より引用 https://pasha.style/article/2301

出展について

出展については、前回のクロス展2を訪れて、コンセプトに惹かれたのと出店者の皆さんが熱量高く展示されているなと思い、次回があったら出展したいなと思ったのがきっかけです。

出展するなら僕が敬愛するモデル「加藤歩」さんで出展するのは決めていました。
※加藤歩さんのX https://twitter.com/Kt_Aymr_95

クロス展は出展したいといえば出展できるわけではなく、審査もあるので出れるかな?とドキドキしていましたが、無事出展の機会をいただけました。

出展作品について

出展作品のタイトルとテーマ

タイトルは「sweet 19 blues .」
5月に行われたフレッシュ×REFINE写真展で「sweet 19 blues」というタイトルで展示していまして、今回はその完結編という位置づけで「.(ピリオド)」をつけました。

まずは、フレッシュ×REFINE写真展の展示も御覧ください。

フレッシュ×REFINE写真展の展示の様子と加藤歩さん

フレッシュ×REFINE写真展は加藤歩さんの年齢19歳にちなんで、微妙な年齢の中で揺れ動く心を19枚の写真とともに何者にもなれるという多様性も表現した展示にしました。

今回の展示は19歳の終わり(実際に19歳最後の撮影を光栄ながらさせていただきました)に際して、「20歳になる節目に使える写真」を撮ってほしいというお話を受けて、10代でなくなる事に不安を覚えていた加藤歩さんの心情に寄り添いつつも、20歳になってもまだまだ未来は開けているよという意味を込めて相談して進めました。

テーマも含めて、前回の展示と連作の位置づけにするのがしっくりくるなと思い「sweet 19 blues.」という題名にしましたが、クロス展だけで成り立つものにはしました。

展示作品解説(全体)

クロス展3の展示全景と加藤歩さん

展示はこんな感じでした。
撮影時のコンセプトとして当時加藤歩さんに送ったメモを多少加工して公開します。

◯全体のコンセプト
夏の終わり、秋への移り変わりと 19歳から20歳になろうとしている加藤歩さんを重ね合わせたい。
最初は無邪気に → 夕暮れに向けて大人っぽく(クールに) 
→ でも、最後は希望を感じさせる笑顔で!

◯撮影場所
・展望台 →20歳への階段の意味も持たせたい
まだ10代でいたい感じを出したい
最終的には一番上では未来に向かって進むイメージ

・海と夕暮れ →夕暮れと季節の変わり目、10代の最後を重ねたい
海に関しては無限の可能性

キョジンのメモより

これを元に途中で衣装チェンジを提案してくれたり、この話を完全に飲み込んでくれて、撮影中の雰囲気や入り込み具合を完璧に仕上げてくれた加藤歩さんには感謝の言葉しかありません。

ちなみに、今回はクロス展にちなんで、右上に配置したキャプションのモデルとカメラマン紹介をそれぞれが紹介し合う(僕が加藤歩さんを紹介して、加藤歩さんが僕を紹介する)スタイルを取りました。
こちらも来場いただいたみなさんから好評いただいたのですが、少し恥ずかしさもあるので、ここには書きません。(どうしても見たい方は連絡ください)

閑話休題、額に入っている展示がメインなので、こちらを各作品解説していきます。

展示作品(個別)

展示作品1

1枚目はまだ19歳を強くイメージしています。
こちらの周りの写真は10代の無邪気さを表現しつつも、こちらの写真だけはどこか階段を登ることへの不安やコンセプト通り10代への未練を感じさせています。
こういう時の加藤歩さんの表現力はいつも感心してシャッターを切っています。


展示作品2

こちらが今回のメインです。
撮影したときからこちらがメインになると思って撮影していました。
ここはコンセプトにあったように展望台の頂上で衣装も着替えて撮っており、当日は写真から読み取れるようにかなり風が強く加藤歩さんも髪の毛の扱いに苦戦していましたが、風に乱れた髪とそれを気にしない表情の強さも意志の強さを感じるものになりました。
風は当日までは意識に入っていなかったのですが、この撮影を通してかなり風に良い仕事をしてもらったなというのが正直なところです。
この写真は10代に別れを告げて強く生きていこうという意志を感じます。


展示作品3

こちらは10代の終わり(もしくは20代のはじまり)を強めに意識した1枚です。
どこかさみしげな様子と逆光の効果でノスタルジックな雰囲気はすでに過ぎ去りし日々も感じさせるかなと思います。
こちらの下に配置した写真は楽しげで寂しさはありつつも、未来に向かって進む感じを意識しました。


展示作品4

こちらは場所説明の1枚です。
撮影地は富津岬、独特な構造の展望台があり、1度撮影してみたいなと思っていた地を今回の舞台に選びました。
1枚目はここの手前の中腹、2枚は1番上、3枚目は降りて奥側の海岸沿いで撮影しました。

展示を終えて

まず初めに、今回の展示で光栄な事に「EIZO賞」をいただきました。
EIZOさんといえば、憧れのディスプレイで日本の物作りでも品質がトップクラスの会社だと思っています。
クロス展自体は出展されている皆さんのレベルも高いので、そんな中でEIZOさんに選んでいただいたことは、1つの自信になりました。

これをいい意味の自信にしつつ、今後も何かを感じてもらえる写真を撮れるように精進していきます!

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