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星粒は夜の帳の縫い目 雪の斜面に顔を出して 朝には尽きてしまう命を 気が遠くなる程繰り返す …
石垣には 苔が生えて ささやかな温もりを 凍て付く最中 健気に分け合うように 小さな花は 然る…
夜は姿を眩まして 愛を語るに相応しい 私の喉はその為に 言葉を隠した笛の音 求めたならば現…
コインランドリーの店先 色も洗い落とされた ベンチの隅っこ 腰を掛ける 通勤ラッシュを過ぎ…
耳の輪郭に ぴたりと繋がって 足首の隙間に 輪っかを巻いて 私の先端まで きりんと流れる 見つ…