シェア
ほわっとちゃんはお友達 黒ガトちゃんとお店番 見た目も味も違うけど 生まれも育ちも道産子で …
生まれながらに不幸者 我が身を呪った熱情に 命の揺らぎを焼き尽くす 地図に記した道なんぞ 楽…
カラーンカララン シュルシュルル 囲炉裏がパチリと指鳴らし 合わせて火の粉は舞い踊り 深い…
もうすぐ消える太陽が 広げた両手に手鏡を 雲のプリズムファンデーション 別れに添えるモーメ…
冬の窓辺に水晶体 とってんとってん回ります 寒さもなんだか嬉しいな 誰かに会いたくなる事も…
しんと鳴る 鼓膜にポトリ 落ちる反響 まるで近くの 遥か先 微睡む音色 背景に覚醒 こぼれた吐…
人影のない冬の海 波打ち際に立っている 砂に沈んだスニーカー 水平線の向こう側 ずっと見つめるままだから 知っているのは背中だけ ウミネコ仰いだ海風が 山の斜面に寝そべって 夕焼け小焼けで星を待つ 凪の隙間に石を投げ 波に当たって消えるまで ずっと背中を向けたまま 遠くで汽笛が鳴いたかな 寄せては返す波の声 音は無数の泡になる 覚えているのは背中だけ
一直線に静止した 真上の月に落ちるのは 世界に私一人だけ だから空気も音を消し 真上の月に…
高い高い空の青 何にもないのがいっぱいに 寒い寒い冬の朝 水は固まり膨らんで 冷たい冷たい…
雨が雪になる 街路灯が照らし出す ヒラヒラ冷たい 万華鏡 通り過ぎるだけ 明日を誘う 曇天か…
星物語の暗幕は 空を跨いだ太陽光 宵の明星プロローグ 虫と獣の求愛が 舞台を飾る色彩に 生命…
無用に入り組んだ 見慣れた街並みは まるで人知れず 悪意を持って 二つ先の角辺りで 待ってい…