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組んだ足を入れ替える 孤独に馴染んだパイプ椅子 暗い座面の扁平は 無言を決め込む数年目 外…
口笛を吹いたら 猫があっかんべ よく見る顔だが 名前も知らん お前こそ誰だ なんて顔してら …
その日暮らしと嘯いて 保険はいくつか入ってる 持病を抱えた反り腰は 抜け道だらけのシステム…
暖かな日差し 午後になる頃 雲は穏やかに 空の水平線上 朝の冷たさに 着込んだ服も 居場所を…
手のひら遊び 少女らの歓声 季節外れの暑さ 私の汗は無言 バスケットゴール 少年らの熱気 晴…
突撃だだだだ 突撃だ 心臓破裂でぶっちぎり 突撃がががが 突撃だ 後先微塵も考えず 突撃どど…
離れて暮らした事もない いつでも居るのが当たり前 近頃すっかり寝たっきり 側に居ないと寂しがる 元気で居てねと言うのにも 悲しくなるから参るよな 息をするのも掠れ気味 たまに動けばふらついて 一人じゃ体も起こせない じきに離れる事になる いつでも居ないと慣れなくて 俺は代わりに寝たっきり
遅い部屋には薄明かり 君の寝顔はかくれんぼ カーテン越しの超新星 見つけた気がした夢の前 …
取手の取れたバケツ 締まりの悪い蛇口 乾いて晴れた日も 夜明けから雨の日も ポタリ ポツリと …
虚を衝く昔語の感情が 未だに私を引き戻し 見果てたはずの過去共の 地平を当てなく掘り進む …