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街灯の明かりを乗せて 傘をかぶった人が行く 濡れないように歩くのは きっと彼女の常識で た…
ちょっとしたボタンの掛け違い 疲れているのとごまかして 後には引けない意地っ張り ちょっぴ…
ちゅっちゅっちゅっちゅ。 梢にもたれた朝の霧に、 見付かりたくて隠れていたい散歩道。 犬…
純愛彼女の膝の上 センチは真っ赤な夕焼けに 大学ノートのタブレット たった一言語るため 指は…
旧街道の歩道 すれ違うにも はみ出す右足 あぶないよ きをつけてね 剥げた横断歩道 土砂を運…
オタマジャクシは不揃いの しっぽを揺らしてエラ呼吸 水を吸い込み吐き出せば 頭ばっかりデカ…
成長に連れ添う退化の道筋は 巷の流行りと熱狂する盲目 煌びやかさを夜通し繕い モルヒネ要らずの心象に浸る 抗うパラノイアへの道程は 青春にたかる渇望と双翅目 路肩に乗り上げた故障車に 自由への狼煙が交錯する 後遺症に蝕ばまれた日常は 黒く溶けたアスファルト 蜃気楼となった正しさが 歩道橋の下で首を吊る 終わらない旅路を辿るのは 帰るべき場所があればこそ 白々しい天邪鬼の幸福に 早晩誰もが降伏する