東の空に
「この朝焼け空を見て、なに思う?」
「凄い!」
「それだけ? その他は?」
「ない!」
「言葉にしろよ」
「………………」
「冷厳、峻厳、荘厳 喜悦が溢れ、悲鳴が上がる」
「おお。……いや待てよ。それどこかで見たことある」
「バレたか」
「だよな」
「言葉なんか出てこない」
「………………」
「……それで良くね」
東の空に
陽に灼けたちぎれ雲
冷厳、峻厳、荘厳
喜悦が溢れ、悲鳴が上がる
今朝もまた
泥水色の子雲が走る
「この朝焼け空を見て、なに思う?」
「凄い!」
「それだけ? その他は?」
「ない!」
「言葉にしろよ」
「………………」
「冷厳、峻厳、荘厳 喜悦が溢れ、悲鳴が上がる」
「おお。……いや待てよ。それどこかで見たことある」
「バレたか」
「だよな」
「言葉なんか出てこない」
「………………」
「……それで良くね」
東の空に
陽に灼けたちぎれ雲
冷厳、峻厳、荘厳
喜悦が溢れ、悲鳴が上がる
今朝もまた
泥水色の子雲が走る